今月15日、和歌山市の漁港で選挙の応援に訪れていた岸田総理大臣に向かって、金属製とみられる筒状の爆発物が投げ込まれて2人がけがをした事件で、警察は兵庫県川西市の無職、木村隆二容疑者(24)を威力業務妨害の疑いで逮捕し、詳しい経緯を調べています。
捜査関係者によりますと、その後の調べで、事件のおよそ1時間前の午前10時すぎに容疑者とよく似た人物が市内中心部にある南海電鉄の和歌山市駅を利用する姿が駅の防犯カメラに写っていたことが分かりました。
和歌山市駅から現場の漁港までは直線距離で5キロ余りあります。
同居している容疑者の家族は「前日の夜には家にいたが、当日の朝起きたらいなくなっていた」などと話しているということで、警察は事件直前に和歌山に入り、そのまま現場に向かったとみて、詳しい足取りを調べています。
また、事件現場の漁港では、18日朝から和歌山県警の捜査員が港にある漁船の中を調べたり、海に潜ったりして、爆発物の破片がないかなど調べを進めています。
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