サンマの水揚げ量が去年、全国3位の気仙沼港では27日朝、大型のサンマ漁船1隻がことし初めて水揚げを行いました。
しかし水揚げ量は、およそ8トンと去年のおよそ65トンを大きく下回り、身も細く小ぶりなものが多くなっています。
サンマ漁は今月20日に主力となる100トン以上の大型船の漁が解禁されましたが、ことしは北海道近海に群れがほとんどおらず、27日のサンマも北海道から東におよそ1000キロ沖合の北太平洋の公海でとれたものだということです。
乗組員の浜松健児さんは「ことしはサンマが全くいなくて大変厳しい状況です。燃料費もただではないのでこの先どうなるか不安です」と話していました。
このあと水揚げされたサンマは、早速、競りにかけられ1キロ当たり高いもので800円と、去年より6割ほど高い価格で取り引きされていました。
競りに訪れた鮮魚店の店主は「小さいわりには高かったですね。ことしは厳しいと聞いていますが、なんとか水揚げが上向いてほしいです」と話していました。