台風15
号の
影響で、
横浜市金沢区の
東京湾に
面した
工業団地では、
高波で
護岸が
崩れて
大量の
海水が
流れ込み、
多くの
工場の
機械が
壊れるなどの
被害が
出ています。
横浜市金沢区の東京湾に面する地域は、「LINKAI横浜金沢」と呼ばれる工業団地で、製造業や卸売業を中心に1200社余りの会社が事務所や工場を設けています。
台風15号による高波で、およそ1キロある護岸が広い範囲で壊れる被害を受けて敷地内に大量の海水が流れ込み、工場の機械が壊れたり電気系統の設備が水につかったりしました。
このうち、福浦地区にある農業用の鉄パイプなどを製造する会社の工場では、一時、海水が腰の高さまで流れ込んだということです。
工場では出荷予定だった鉄パイプが赤くさびているほか、大型機械のモーターが海水につかって動かなくなり、工場再開のめどが立たない状態だということです。
鋼管製造会社の鈴木千代美社長は「さびた鉄パイプは破棄せざるをえないし、工場の心臓とも言える重要な機械も被害を受けました。被害は少なくとも数億円に上ると思います」と話していました。
工業団地の企業でつくる横浜金沢産業連絡協議会によりますと、被害の全容はまだ分かっていませんが、100社近い企業が被害を受けているとみられ、横浜市も担当者を現地に派遣するなどして調査を進めています。