世界で
貧困などを
理由に
学校に
通えない
子どもは
6人に
1人に
上ることが
明らかになり、ユネスコ=
国連教育科学文化機関は
各国に
緊急の
対策をとるよう
訴えています。ユネスコは、
世界各国の
6歳から17
歳までの
子どもたちを
対象に
去年、
就学状況について
調査を
実施し、
その報告書を13
日、
発表しました。
それによりますと、去年、学校に通っていない子どもの数は世界でおよそ2億5840万人に上り、これは全体の6人に1人にあたるということです。
また、15歳から17歳までの子どもで高等教育を受けられない人の割合は、先進国ではおよそ8%であるのに対し、発展途上国ではおよそ61%に上っていて、経済発展の状況によって大きな差があることを改めて示しました。
高等教育を受けられない背景には貧困があり、学校に通いたくても就職を優先せざるをえない子どもが多いためだとしています。
さらに、小学校に一度も通えない男の子はおよそ300万人であるのに対し、女の子はおよそ900万人と3倍に上るとし、男女間の教育格差も依然として残っていると指摘しています。
ユネスコは世界の子どもの就学状況は10年以上、改善されていないとし、各国に緊急の対策をとるよう訴えています。