米国のゲーム業界におけるLGBTQなど性的少数者のインクルージョン(包摂)の状況をまとめた初の報告書が13日、性的少数者の権利擁護団体「GLAAD」により発表された。性的少数者を自認する米国のゲーマーの割合は過去最高に増加した一方で、ゲームのキャラクターやストーリーにおけるLGBTQの登場頻度は依然として非常に低いとされている。
GLAADが調査会社ニールセンのゲーム部門と共同で実施した調査によると、米国に住む13~55歳のゲーマーの17%がLGBTQを自認。この割合は、2020年にニールセンが公表した調査結果での10%から大幅に増加しており、米国の成人におけるLGBTQの割合である7.1%(調査会社ギャラップによる2022年の調査結果)よりもはるかに高い。
ゲーマーにおけるLGBTQの割合は、今後も増加する見通しだ。現在35歳未満のゲーマーのうち、23~28%がLGBTQを自認。ギャラップによると、ゲーマー以外も含むZ世代では、ほぼ5人に1人が自分はLGBTQだと考えている。