スポーツクライミングの「スピード」は、高さ15メートルの壁を登る速さを競う種目で、東京オリンピックでは「複合」の中の1つとして行われましたが、来年のパリオリンピックでは単独の種目として実施されます。
このスピードの日本一を決めるジャパンカップが千葉市美浜区で行われ、このうち男子は、大学生の安川選手が予選で自身の日本記録を0秒02更新する5秒38のタイムをマークしました。
そして決勝ではさらにタイムを伸ばして、5秒33の日本新記録をマークして初優勝を果たしました。
安川選手は「地元の千葉県での開催で、優勝と日本記録の更新を同時にしたいと思っていたのでうれしい。これまでにないくらい緊張して、実力を出しきれなかったのは悔やまれるが、今後も記録を伸ばしていける自信がある。ことしはパリオリンピックの出場権を取ることが目標だ」と話していました。
一方女子は、この春、鳥取県内の高校を卒業する林選手が7秒70のタイムで初優勝しました。
林選手は「きょうはよく動けている実感があった。日本記録を更新できなかったのは悔しいが、1年間頑張ってきたので、優勝できたのはうれしい」と話していました。