開花が早くなった理由について、東京管区気象台の小林與朗 地上気象観測班長は、「今月に入って暖かい日が続いた。地球温暖化の要因もあるのではないかと思う。前日が4輪だったので、順調に花が開いている」と話していました。
このあと東京のサクラの満開について、
▽民間の気象会社「ウェザーマップ」は1週間後の今月21日、
▽日本気象協会は10日後の今月24日と予想しています。
▽最高気温が20度を超える日が3月8日から11日までの4日間続いたことや、 ▽南からの暖かい風が吹く日が多かったことをあげています。 また、1953年の統計開始以来最も早い開花が、3年前の2020年と、おととし2021年、ことし2023年と相次いでいるのは、地球温暖化や都市化の影響が考えられるとしています。 東京の開花は、 ▽1990年までの30年間の平年値では「3月29日」だったのに対し、 ▽2020年までの30年間の平年値では「3月24日」で、5日早くなっています。 開花が早くなっているのは東京だけではなく、仙台市や名古屋市、広島市、福岡市でも、2020年の平年値が1990年の平年値と比べて6日早くなっているということです。
民間の気象会社「ウェザーマップ」が、13日発表したこの春のソメイヨシノの開花予想では、 ▽埼玉県熊谷市と福岡市で16日の開花が見込まれています。 そのほか、 ▽横浜市や名古屋市で17日 ▽広島市や松山市で18日 ▽大阪市や京都市で21日 ▽金沢市で24日 ▽仙台市で25日 ▽札幌市では来月24日と広い範囲で、平年より1週間前後早い開花が予想されています。 また、日本気象協会もすべての地域で平年より早くサクラが開花すると予想しています。 各地で開花が平年より大幅に早い理由について日本気象協会は、3月に入ってから全国的に気温が高く推移し、今後も暖かい日が続く見込みのためだとしています。 特に関東や北陸、東北では平年より10日前後早く満開を迎えるところもあるということです。
東京の開花 早くなったのは?
広い範囲で平年より1週間前後早い開花予想