袴田事件の
再審開始決定について、
法務・
検察幹部からはさまざまな
受け止めが
聞かれました。
検察幹部の1人は「絶対勝てるとまでは思っていなかったが、請求は認められないと思っていた。この事件は検察として死刑を求めた事件で重みがある。裁判所の決定に対してどう対処すべきか、真剣に慎重に考えないといけない」と話していました。
別の幹部は「裁判所は捜査機関による証拠のねつ造の疑いまで指摘していたが、ありえないことだと思う」と話していました。
別の再審事件を担当した経験がある幹部の1人は「再審事件では古い事件の証拠関係を今の司法の感覚で判断することに難しさがある。新しい証拠の価値の大きさを見極め、判決にどれくらい影響を与えるか、しっかり考えるべきだ」と話していました。
齋藤法相 再審請求審での証拠開示「協議会で協議の予定」
齋藤法務大臣は
閣議のあとの
記者会見で、
再審手続きを
定めた
法律には
証拠開示についての
規定がないことについて、「
去年7
月から
有識者や
法曹3
者、
警察庁や
法務省の
担当者によって
構成される、
刑事手続きの
あり方協議会を
開催していて、
再審請求審における
証拠開示についても
協議が
行われる
予定だ」と
述べました。
その上で「法務省としては協議が充実した形で行えるよう、適切に対応していきたい」と述べました。