去年3
月、
福島県で
最大震度6
強の
揺れを
観測した
地震によって
東京電力福島第一原発では、
放射性物質の
濃度が
比較的低い地下水がタンクから
漏れるなど
トラブルが
相次ぎました。
地震から1
年になるのを
前に
東京電力は14
日、
対策の
状況を
報道機関に
公開しました。
去年3月16日、福島県で最大震度6強の揺れを観測する地震が起き、福島第一原発が立地する大熊町と双葉町はいずれも震度6弱を観測しました。
この地震で福島第一原発では、5号機と6号機の建屋内に流れ込んだ、放射性物質の濃度が比較的低い地下水を保管するタンクのつなぎ目から水が漏れたり、放射性廃棄物を保管するコンテナが倒れて、廃棄物の一部が外に出たりするなどトラブルが相次ぎました。
この地震からまもなく1年になるのを前に東京電力は14日、対策の状況を報道機関に公開しました。
このうちタンクについては、鉄板をボルトで継ぎ合わせた型から、継ぎ目のない「溶接型」に交換したということです。
また、コンテナは、最大で4段まで積み重ねていたのを、通路に近い場所では、3段までにするよう対応を見直したということです。
福島県ではおととしも、震度6強を観測する地震があり、東京電力の高原憲一リスクコミュニケーターは、「おととしと去年の大きな地震で得られた新たな知見があるので、これらを踏まえてしっかりと対策をとっていきたい」と話していました。