米中西部ミズーリ州ファーガソンで黒人青年が白人警官に射殺された事件から10年を迎えた9日夜、同市内で実施された追悼デモの最中に地元警官が襲われ、重体に陥った。
ファーガソン警察の署長が10日の記者会見で語ったところによると、デモ隊は警察署付近の道路を封鎖する許可を得て、平和的に抗議行動を展開していた。しかし一部の参加者が警察署のフェンスを暴力的に揺すり続けて破損させ、駐車場の設備を破壊した。
警官隊は当初静観していたが、署長の指示で器物損壊の容疑者らを逮捕するチームが出動。このチームがデモ参加者のグループに襲われ、1人が重体となった。
署長は会見で、同警官が地元の病院で生死の境をさまよっていると述べた。フェンスを壊した容疑者(28)を逮捕しようとした際、容疑者に体当たりされ、地面に倒れた時に頭を打ったという。容疑者は暴行や器物損壊など5件の罪に問われている。