福井県沿岸で過去3年間に少なくとも53人をかむなどして負傷させた野生イルカが、真夜中の定置網に侵入し、エサ場にしていることが分かりました。記者が定置網漁に同行し、確認しました。専門家は「人への依存から抜け出せなくなる恐れがある」と指摘します。
目撃者や専門家らへの取材によると、負傷事案を繰り返し起こしているのは、推定6歳のオスのミナミハンドウイルカとみられます。
夏の間、日本海沿岸の複数の海水浴場で目撃され、仲間同士でするような「甘がみ」を遊泳者にしてきましたが、それ以外の時期の行動は分かっていませんでした。