パレスチナ自治区ガザ地区など世界の紛争地で死亡した人道支援関係者の数が、ことし過去最悪の281人になったと国連機関が発表しました。
OCHA=国連人道問題調整事務所は22日、ことしに入って世界の紛争地で死亡した人道支援関係者の数が、去年の280人を上回り、過去最悪の281人にのぼったと発表しました。
特に、イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続くガザ地区での死者が増えていて、大半がUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の職員だということです。
また、アフガニスタンやスーダン、ウクライナなどでも人道支援に関わる人が暴力や誘拐などの脅威に直面しているとしています。
OCHAのフレッチャー事務次長は声明で「この暴力は非道で、援助活動にとって壊滅的だ」とした上で、「紛争当事者は人道支援関係者を保護し、国際法を順守しなければならない」と訴えました。