中国の習近平国家主席のライバルと目され、2012年に失脚した薄熙来・元重慶市共産党委員会書記の息子、薄瓜瓜氏が台湾出身の女性と結婚した。
台湾メディアによると、夫婦は23日、北部の新竹市で結婚披露宴を開催。今後、生活拠点があるカナダへ戻る見通しだ。
妻は台湾北東部・宜蘭県の元病院経営者の孫。夫婦は米国留学中に知り合ったという。
台湾では瓜瓜氏の動向が注目されており、対中政策を所管する大陸委員会の報道官は21日の記者会見で、瓜瓜氏は「他国で結婚した」と説明。披露宴のため訪台したと明らかにした。
薄熙来氏は商務相や重慶市トップの党委書記を歴任し、最高指導部入りが取り沙汰された。しかし12年、習氏の党総書記就任前に失脚し、13年に収賄罪などで無期懲役判決が確定した。
その妻で瓜瓜氏の母、谷開来受刑者も12年に故意殺人罪で執行猶予付き死刑判決を受け、後に無期懲役に減刑された。