これはフィジー、サモア、トンガなど太平洋地域の国の選手会が発表したものです。
それによりますと、国際統括団体の「ワールドラグビー」は、ワールドカップ日本大会後に世界の強豪が参加する新しい国際大会、「ネーションズチャンピオンシップ」の新設を目指していますが、世界ランキング9位のフィジーなど太平洋地域の国が参加チームに含まれていないということです。
これに抗議するため、ことし9月に開幕するワールドカップ日本大会をボイコットすることも検討していくということです。
新しい国際大会には12チームが参加する予定で、ヨーロッパや南半球の強豪、10チームにどの国が加わるか注目されていて、ワールドラグビーの責任者は先月、NHKのインタビューに対して日本とフィジーに参加を求めていく考えを示していました。
しかし太平洋地域の選手会によりますと一部の海外メディアは、フィジーに代わってアメリカが選ばれたなどと報じたということです。
ワールドカップ日本大会では太平洋地域からフィジー、サモア、トンガの3チームが出場を決めていて、このうちサモアは1次リーグで日本と同じグループAに入り、第3戦で日本と対戦することになっています。
新しい国際大会への参加で関係者間で駆け引き
新しい国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」の参加チームは、ヨーロッパの強豪で争う「6か国対抗戦」に出場しているアイルランド、ウェールズ、イングランド、スコットランド、フランス、イタリアの6チーム、南半球の強豪で争う「4か国対抗戦」のニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、アルゼンチンの4チームの合わせて10チームに加えて、2チームに参加してもらう予定です。
この2チームについて、ワールドラグビーの責任者は先月、NHKのインタビューに対して世界ランキング11位の日本と世界9位のフィジーに参加を求めていく考えを示していました。
しかし、世界13位のアメリカを強く推す声もあり、最終的にどのチームが参加するのか関係者の間で駆け引きも行われているのが現状です。