6日に
保釈された
日産自動車のゴーン
前会長は
8日も
保釈の
条件に従って
都内の
住居で
静養しています。ゴーン
前会長は
午後1時半すぎに
住居を
出て
家族とともに
公園を
訪れましたが
問いかけには「ノーコメント」とだけ
答えました。
特別背任などの
罪で
逮捕・
起訴された
日産自動車の
前会長、カルロス・ゴーン
被告(64)は108
日間にわたって
身柄を
拘束されましたが
6日、10
億円の
保釈金を
納めて
東京拘置所から
保釈されました。
ゴーン前会長は8日も保釈の条件に従って都内の住居などで静養していて、部屋の入り口の前には保釈の条件となっている監視カメラのようなものが設置されている様子が確認できます。
ゴーン前会長は、午前11時ごろに自宅の近くでいったん姿を見せましたがすぐに自宅に戻りました。
そして午後1時半すぎゴーン前会長は妻や娘とともに自宅を出て車に乗り込み、都内の公園を訪れました。ゴーン前会長は紺色の帽子をかぶりサングラスをかけていて「あなたは無実か?」などという英語での問いかけに対し「ノーコメント」とだけ答えました。
弁護団は8日午後、東京地方裁判所で裁判所や検察と特別背任の罪に問われている事件の裁判の進め方について協議する予定です。
その後、来週以降に開く方向で検討している記者会見の進め方などについても話し合うものとみられます。
一方、6日の保釈に立ち会った高野隆弁護士は8日、みずからのブログを更新し、「保釈に際して行われた『変装劇』はすべて私が計画して実行したものです」としたうえで、「素顔をさらして住居に向かったとすれば間違いなく膨大な数のカメラが彼を追いかけ、彼の住居は全世界に知れ渡ります。そのような事態は絶対に避けなければなりません」などと変装を計画した目的を明らかにしました。
そして「私の未熟な計画のために彼が生涯をかけて築き上げてきた名声に泥を塗る結果となってしまいました。私の計画に進んで協力してくれた友人たちに大きな迷惑をかけてしまいました。とても申し訳なく思っています」などと謝罪しました。
ゴーン前会長の変装 国会でも議論
日産自動車のカルロス・ゴーン前会長が保釈の際に作業員に変装していたことは8日、国会でも取り上げられました。
ゴーン前会長の変装は6日の保釈に立ち会った弁護士がブログの中で、すべてみずからが計画して実行したことなどを明らかにしています。
8日午後開かれた衆議院法務委員会では、会派「社会保障を立て直す国民会議」に所属する井出庸生氏が、ゴーン前会長の身柄の拘束が108日間にわたったことなどに触れ、「日本の刑事司法制度を考える一つのきっかけになるのではないか」と指摘しました。
また、井出氏はゴーン前会長の変装を取り上げ、拘置所の協力などはあったのかと尋ね、山下法務大臣は「一般的には、収容されていた人が持っている衣類か、出迎えた人が持参した衣類を着ることになっていて、拘置所が便宜を図ることはない」と説明していました。