東京オリンピックの
招致をめぐる
贈賄に
関与した
疑いでフランスの
司法当局から
調査を
受けている
JOC=
日本オリンピック
委員会の
竹田恒和会長が、ことし
6月の
改選で
続投せず、
退任が
避けられない
見通しで
あることが
複数の
関係者への
取材で
分かりました。
竹田会長をめぐっては、
東京大会の
招致の
過程で
招致委員会のトップとして
贈賄の
疑いが
持ち上がり、
去年12
月からフランスの
裁判所が
裁判を
開くか
どうかを
審査する「
予審手続き」を
進めています。
この問題で竹田会長は一貫して潔白を主張していますが、ことし1月に開いた記者会見で質疑に応じないなど説明責任を果たせず、その後、国際会議を欠席するなど海外出張を相次いで見送り、会長としての活動に影響が出始めています。
さらにIOC=国際オリンピック委員会が、予審手続きから起訴に進展した場合の東京大会へのリスクを強く懸念していることも、NHKの取材で新たに分かりました。
竹田会長は当初、東京大会を見据えことし6月の改選で続投することが既定路線でしたが、こうした状況を踏まえJOCの幹部や大会の関係者からは続投は厳しいという声や、みずから進退を判断すべきだという意見が相次いでいて、竹田会長の退任は避けられない見通しです。