切り立った
崖にへばりついているように
見えることから、「
落ちない
石」として
受験生に
知られていたものの、
去年地面に
落ちていることが
見つかった
島根県浜田市の「
石見畳ヶ浦」の
石が
近くの
資料館に
移され、
展示されています。
館長は「
受験生の
代わりに
落ちてくれた
石なので
御利益が
あると
思います」と
話しています。
海底の
地層が
隆起してできた
島根県浜田市の「
石見畳ヶ浦」には、
切り立った
崖にへばりついたように
見える大きさ
1メートルほどの
石があり、
落ち
そうで
落ちなかったことから、
受験生の
間で「
落ちない
石」として
評判になっていました。
しかし、去年2月、5メートルほど下の地面に落ちているのが見つかり、この地域一帯が国の天然記念物に指定されていることから、浜田市など関係者が扱いを検討してきました。
その結果、現地の地形の成り立ちを知るうえで重要な資料だとして、国の許可を得て、今月、近くの展示施設「石見畳ヶ浦資料館」に移され展示されています。
資料館によりますと、この石はおよそ4000万年前の火山活動でできた安山岩が露出したもので、風や雨などにさらされて落下したとみられるということです。
島根県地学会の顧問で資料館の館長を務める桑田龍三さんは「展示されて人に見てもらえるようになり、石も元気を出したと思います。受験生の代わりに落ちてくれた石なので御利益があると思います。」と話しています。