南米のエクアドルでクモやサソリ
などの
生物標本を
違法に
持ち出そうとしたとして、
今月、
日本人が
現地の
当局に
拘束されました。
関係者への
取材で、
北海道に
ある九州大学の
施設で
働く職員が
拘束された
可能性があることが
分かりました。
身柄を
拘束された
可能性があるのは、
北海道足寄町にある「
九州大学北海道演習林」で
技術職員として
働く20
代の
男性です。
エクアドルの環境省によりますと、この職員は今月、首都キトにある国際空港で、クモやサソリ、カブトムシなど250に上る生物標本を違法に持ち出そうとしたということです。
赤道直下にあるエクアドルは、世界自然遺産のガラパゴス諸島やジャングルがあり、多くの生物が生息していることで知られていて、生物を国外に無断で持ち出すのは違法となります。
福岡市の九州大学によりますと、足寄町にある演習林で働く技術職員が、今月はじめから2週間の予定で私用で南米を旅行していて、地元メディアで報じられている拘束された男性の名字の頭文字と名前が一致しているということです。
今月14日の夕方にこの職員から職場へ連絡があり、「手続き上の不備があってエクアドルから帰国できない」と説明していたということです。
九州大学は「エクアドル大使館や関係者に確認するなどして、本人の状況も含めて情報収集に努めたい」と話しています。