主に▼3画目が横棒、5画目が縦棒とする書き方と、
▼3画目も5画目も斜めの点のようにする場合があるということです。
この会社では、およそ1500種類の書体を取り扱っていて、新しい元号の発表を受けて、書体のデザイン担当の社員たちが集まり、「令」の字が書体によってどのように異なるか確認していました。
そのうえで、顧客から問い合わせがあった場合の対応について、形は異なっても同じ字なので問題ないことを説明することや選択できるようにしたいという要望があった場合には、特注で対応が可能なのかといったことについて検討を始めていました。
書体を開発する「モリサワ」のフォントデザイン部の阪本圭太郎課長代理は、「今回、『令』の字が新元号に使われることで、字の形が異なっていることに注目が集まっている。今後、顧客からの問い合わせを想定して対応できるようにしておきたい」と話しています。
文化庁 指針「正解や決まりはない」
「令和」の「令」という字について、部首の「ひとやね」の下が「横棒」なのか「点」なのかなど、形の違う複数の書体があり、速報したテレビの各局でも異なる書体が使われたため、ネット上では「どれが本当なのか」などと書き込みが多くなりました。
小学校では「令」の漢字を4年生で教えることになっていて、学習指導要領では、「ひとやね」の下は「点」とカタカナの「マ」を標準として指導するとされています。
文化庁によりますと「令」の字の形については、正解や決まりはなく、形が多様な漢字の代表的なひとつだとしていて、平成28年に出された指針では、「字の形の違いは習慣によるもので、本来は問題にする必要がない」と明記しています。