太陽系に近い惑星系「がか座ベータ星系」で近年、巨大な小惑星同士の衝突が起きていた可能性が高い――。スピッツァー宇宙望遠鏡とジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡という二つの異なる観測機の調査結果を基に、研究者がそんな見解を明らかにしました。
がか座ベータ星系は地球から63光年の距離に位置し、その距離の近さと新しさから長年、天文学者を魅了してきました。
米ジョンズホプキンス大学の天文学者、クリスティーヌ・チェン氏によると、太陽系の年齢は約45億年と推定されていますが、がか座ベータ星系は誕生から2000万年の若い惑星系だということです。チェン氏はがか座ベータ星系を複数回観測した経験を持ちます。