政治せいじ資金しきん規正きせい法ほう改正かいせい案あん 参院さんいん特別とくべつ委いで可決かけつ あす成立せいりつへ

政治せいじ資金しきん規正きせい法ほうの改正かいせいに向むけて、参議院さんぎいんの特別とくべつ委員いいん会かいは18日にち、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんに出席しゅっせきを求もとめて質疑しつぎを行おこないました。

そして、午後ごご8時じ前まえに再開さいかいした委員いいん会かいで各党かくとうによる討論とうろんのあと採決さいけつが行おこなわれ、自民党じみんとうが提出ていしゅつした法案ほうあんは、自民じみん・公明こうめい両りょう党とうの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。

衆議しゅうぎ院いんで法案ほうあんに賛成さんせいした日本にっぽん維新いしんの会かいは、国会こっかい議員ぎいんに支給しきゅうされる「調査ちょうさ研究けんきゅう広報こうほう滞在たいざい費ひ」をめぐる自民党じみんとうの対応たいおうに反発はんぱつし反対はんたいに転てんじました。

また立憲りっけん民主党みんしゅとう、共産党きょうさんとう、国民こくみん民主党みんしゅとう、れいわ新選しんせん組ぐみなども反対はんたいしました。

自民党じみんとうの法案ほうあんでは、いわゆる「連座れんざ制せい」導入どうにゅうのため収支しゅうし報告ほうこく書しょの「確認かくにん書しょ」の作成さくせいを議員ぎいんに義務ぎむづけ、パーティー券けんの購入こうにゅう者しゃを公開こうかいする基準きじゅん額がくを「20万まん円えんを超こえる」から「5万まん円えんを超こえる」に引き下ひきさげるとしています。

また、党とうから支給しきゅうされる「政策せいさく活動かつどう費ひ」について、項目こうもくごとの使つかいみちや支出ししゅつした年月としつきを開示かいじし、10年ねん後ごに領収りょうしゅう書しょなどを公開こうかいするとしています。

委員いいん会かいでは「政策せいさく活動かつどう費ひ」の支出ししゅつをチェックする第三者だいさんしゃ機関きかんの設置せっちなどの検討けんとう事項じこうについて速すみやかに結論けつろんを得えるほか、個人こじんや企業きぎょうなどのパーティー券けんの購入こうにゅう額がくの上限じょうげんや政治せいじ資金しきんパーティー以外いがいの事業じぎょうによる収入しゅうにゅうのあり方ありかたなどについて検討けんとうするなどとした付帯ふたい決議けつぎも自民じみん・公明こうめい両りょう党とうの賛成さんせい多数たすうで可決かけつされました。

自民党じみんとうの法案ほうあんは19日にち、参議院さんぎいん本ほん会議かいぎで採決さいけつが行おこなわれ、可決かけつ・成立せいりつする見通みとおしです。

自民じみん 牧野まきの氏し「十分じゅうぶんな審議しんぎ時間じかんを確保かくほ」

与党よとう側がわの筆頭ひっとう理事りじを務つとめる自民党じみんとうの牧野まきの京みやこ夫おっと氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「十分じゅうぶんな審議しんぎ時間じかんを確保かくほしたと思おもっているので採決さいけつができて良よかった。円満えんまんとは言いえないまでも強行きょうこう採決さいけつなどにならず、紳士しんし的てきな雰囲気ふんいきの中なかで採決さいけつできたのではないか」と述のべました。

立たつ民みん 小沼こぬま氏し「極きわめて遺憾いかんで残念ざんねん」

野党やとう側がわの筆頭ひっとう理事りじを務つとめる立憲りっけん民主みんしゅ党とうの小沼こぬま巧たくみ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「委員いいん会かいで法案ほうあんが可決かけつされたことは極きわめて遺憾いかんで残念ざんねんだ。野党やとう4党とうの参議院さんぎいん国会こっかい対策たいさく委員いいん長ちょうが『採決さいけつは時期じき尚早しょうそうだ』という意見いけんで一致いっちしたのに、採決さいけつに至いたってしまった。自民じみん・公明こうめい両りょう党とうを信任しんにんすることは到底とうていできない状況じょうきょうになっている」と述のべました。