日本新聞: 将棋「叡王戦」制した伊藤匠叡王一夜明け記者会見喜び語る

将棋しょうぎ「叡あきら王おう戦せん」制せいした伊藤いとう匠たくみ叡あきら王おう一夜いちや明あけ記者きしゃ会見かいけん喜よろこび語かたる

Jun 21, 2024 12:06

Furigana

20日にち、将棋しょうぎの八はち大だいタイトルの1つ「叡あきら王おう戦せん」を制せいして藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かん（21）のタイトル独占どくせんを崩くずした伊藤いとう匠たくみ叡あきら王おう（21）が一夜いちや明あけて記者きしゃ会見かいけんし、喜よろこびを語かたりました。

伊藤いとう叡あきら王おうは、20日にち、甲府こうふ市しで行おこなわれた「叡あきら王おう戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶの最終さいしゅう局きょくで、八大やひろタイトルを独占どくせんしていた藤井ふじい聡さとし太たい八はち冠かんに勝かち、3勝しょう2敗はいで「叡あきら王おう」のタイトルを奪取だっしゅしました。

初はじめてのタイトル獲得かくとくを果はたした伊藤いとう叡あきら王おうは一夜いちや明あけた21日にち、記者きしゃ会見かいけんし「昨夜さくやは対局たいきょくの後のちということでなかなか深ふかく寝ねつくことができなかったのですが、たくさんの方ほうからお祝おいわいの連絡れんらくをいただいて、少すこしずつ喜よろこびが込み上こみあげてきたかなというところです」と語かたりました。

会見かいけんにはみずからが揮きごうした「孤高ここう」と書かかれた色紙いろがみを持もって登壇とうだんし「棋士きしになった頃ころからよく書かいている文字もじで、自分じぶんの中なかでしっかりと信念しんねんをもって、ぶれずに高たかみを目指めざしていくと解釈かいしゃくしています」とことばに込こめた思おもいを語かたりました。

また、将棋しょうぎを志こころざす人ひとやファンに向むけたメッセージを尋たずねられると「きのうは最後さいごまで優劣ゆうれつのはっきりしない将棋しょうぎを見みせることができたので、今後こんごもそういう将棋しょうぎを見みせて将棋しょうぎ界かいを盛り上もりあげていけたらなと考かんがえています」と話はなしていました。