世界ランキング2位の日本は、グループCの初戦でドイツにフルセットのすえ敗れ、31日に行われた第2戦は東京オリンピックで銅メダルを獲得した世界8位のアルゼンチンと対戦しました。
第1セットは西田有志選手がサービスエースで5得点をあげるなど10得点をあげる活躍でチームに勢いをもたらし、25対16でこのセットを取りました。
第2セットは序盤からアルゼンチンの連続ポイントで最大7点差をつけられますが、日本はキャプテンの石川祐希選手が7得点をあげるなど追い上げを見せます。
さらに判定をめぐって審判に抗議したアルゼンチンのキャプテンがレッドカードを受けて日本に1点が入ったことも後押しして日本が25対22と逆転し、連続してセットを奪います。
第3セットは18対25で落としますが、第4セットは石川選手や高橋藍選手のブロックが効果的に決まってアルゼンチンの反撃を抑え、25対23でこのセットを取ってセットカウント3対1で勝ちました。
日本は今大会初勝利で予選リーグの成績を1勝1敗とし、この試合で勝ち点3を積み重ねて勝ち点4でグループCの2位につけました。
バレーボール男子の予選リーグは12チームが4チームずつ、3つのグループに分かれて総当たりで対戦し、それぞれの組の上位2チームと3位になったチームのうち成績上位の2チームが決勝トーナメントに出場します。
日本は日本時間3日に予選リーグの最終戦として勝ち点5でグループCの首位に立つアメリカと対戦し、2大会連続の決勝トーナメント進出を目指します。
西田「この1勝が本当に遠く感じていた」
両チーム最多の21得点をあげた西田選手は試合後の中継インタビューで「この1勝が本当に遠く感じていたし、3試合しかない中で1勝をとるということがどれだけ難しいことかを身にしみて感じた。難しい試合だったが、まず勝ち点3を取れてよかったと思う」とかみしめるように話しました。
また、チームに流れを呼び込んだサービスエースについては「本当に練習のとおりにしかならないと思っていた。もっと精度を高めていきたい」と振り返りました。
そして予選リーグ最終戦のアメリカ戦に向けては「すごく力のあるチームなのでどういう展開になるかはわからない。勝つことが次につながると思うので自分たちは地に足をつけた状態で戦っていきたい」と意気込んでいました。
ブラン監督「まず1勝することがチームに自信をもたらす」
日本のフィリップ・ブラン監督は「準々決勝に進出するために大事な試合だった。まず1勝することがチームに自信をもたらすと思う」と話しました。
この試合でよかったポイントを聞かれると「アルゼンチンも負けられない状態で、厳しい試合だったが、戦う姿勢を相手に見せられたのがよかったと思う」と振り返りました。
そしてアメリカ戦に向けては「きょう勝てたのでプレッシャーはあまりなく戦えると思う。もちろん勝利を目指してベストを尽くす」と決勝トーナメント進出を誓いました。