南太平洋のフランス領タヒチ島で29日、パリ五輪のサーフィン競技3日目が行われた。ブラジルのガブリエル・メジーナ選手の歓喜のポーズを捉えた1枚が話題になっている。
メジーナ選手は今回、東京五輪で自身を破り銀メダルを獲得した五十嵐カノア選手と対戦。雪辱を期して今回の対決に臨んだ。
メジーナ選手は9.90点のほぼ完璧な波のおかげもあり、五十嵐選手を下した。試合会場となったタヒチはパリから地球半周分離れた距離にある。今回の波は五輪史上最高点をたたき出した。
喜びのパフォーマンスはもう一つの完璧な瞬間を生み出した。メジーナ選手がサーフボードからジャンプして指を高く掲げると、ボードも跳ね上がって平行に。この瞬間を仏AFP通信のカメラマン、ジェローム・ブルイエ氏が撮影していた。
ブルイエ氏は英紙ガーディアンの取材に「波が予想より高く、条件は完璧だった」「メジーナ選手は波の後ろにいて、私からは見えなかった。すると彼が飛び上がったので、写真を4枚撮影した。そのうちの1枚がこれだ」と振り返った。
印象的な写真はメジーナ選手の8強進出を祝うブラジル人のSNSで拡散。スペインサッカーの強豪レアルマドリードに所属するブラジル代表のFW、ロドリゴ選手も喜びの声を寄せた。