仏ふつスキー場じょう「ラ・サンビュイ」、雪不足ゆきぶそくで廃業決定はいぎょうけってい

欧州最高峰おうしゅうさいこうほうモンブランの近ちかくにある仏ふつアルプスのスキー場じょう「ラ・サンビュイ」がリフトの撤去てっきょを決きめた。雪不足ゆきぶそくでスキーシーズンが極端きょくたんに短みじかくなり、営業えいぎょうを続つづけるのは困難こんなんになったとの判断はんだんからだ。

地元市長じもとしちょうがＣＮＮとのインタビューで語かたったところによると、かつては１２月初がつはじめから３月末がつまつまで雪ゆきがあったが、昨冬さくとうの降雪こうせつはわずか４週間しゅうかん。量りょうも少すくなく、ゲレンデではすぐに下したの岩いわが現あらわれた。

営業えいぎょうできたのは１～２月がつの５週間足しゅうかんたらずだった。年間ねんかんの赤字あかじは５０万まんユーロ（約やく７９００万円まんえん）に上のぼるとみられる。シーズン中ちゅうにリフトの運行うんこうを続つづけるだけで、年間ねんかん８万まんユーロの経費けいひがかかるという。

ラ・サンビュイはリフト３本ぼん、最高標高さいこうひょうこうが１８５０メートル。２０１６年ねんに開業かいぎょうした。決けっして大おおきなスキー場じょうではないが、コースは上級者向じょうきゅうしゃむけから初心者向しょしんしゃむけまでと幅広はばひろく、リフト券けんも手てごろな価格かかくで、家族連かぞくづれなどに人気にんきがあった。

地元議会じもとぎかいでこの夏なつ、廃業はいぎょうが決きまった。公式こうしきサイトには、これを受うけて１０日付とおかづけで廃業はいぎょうすると書かかれている。

市長しちょうによると、今後こんごは夏なつのハイキングやアウトドア活動かつどうなどで自然しぜんに親したしむリゾートとして、観光客かんこうきゃくの誘致ゆうちを目指めざす。

同市長どうしちょうは、廃業はいぎょうの原因げんいんが地球温暖化ちきゅうおんだんかにあることは明あきらかだと述のべ、国内こくないのウィンタースポーツ・リゾートはすべて温暖化おんだんかの影響えいきょうを受うけていると指摘してきした。

一方いっぽう、廃業はいぎょうに反対はんたいする地元じもとグループは、夏なつの間まもリフトを運行うんこうするなどして存続そんぞくを図はかろうと主張しゅちょうし、署名活動しょめいかつどうを展開てんかい。議会ぎかいに撤回てっかいを求もとめる訴うったえを起おこす構かまえだ。

フランス国内こくないで危機ききに陥おちいったスキー場じょうは、ここだけではない。昨年さくねんは同おなじ仏ふつアルプスのサンフィルミンでも、リフトが撤去てっきょされた。