イスラム主義組織タリバン暫定政権が支配するアフガニスタンの外務省は10日、アゼルバイジャンの首都バクーで11日に開幕する第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)にタリバン当局者が出席すると明らかにした。2021年の実権掌握以来初の参加となる。 国連はタリバンが女性の教育と移動の自由を制限していることなどを理由に、国連総会で暫定政権がアフガンの議席を占めることを認めていない。また、国連加盟国は暫定政権を正式に承認していない。 暫定政権の外務省報道官は、環境保護当局者がCOP29出席のためアゼルバイジャンに到着したと述べた。 タリバン当局者らはこれまで、国連が主催したドーハでのアフガン関連会合に参加しているほか、閣僚が中国や中央アジアで行われたフォーラムに出席している。