英領バミューダ諸島の沖合で4人を乗せた双胴船が遭難し、米沿岸警備隊や正式就航前のディズニーのクルーズ船が救助に入る出来事があった。
米沿岸警備隊第5管区によると、当局者らは10日午後、バミューダ諸島の約427キロ沖合で双胴船が浸水し始めたとの通報を受け出動した。AP通信によると、船の脱出用ハッチで水漏れがあったという。
AP通信によれば、ここから約129キロ離れた場所にいたのが、新造のクルーズ船「ディズニー・トレジャー」だ。通信システムで最も近い位置にいる船に助けを求める連絡があり、現場に駆けつけた。
ディズニー・クルーズの広報がCNNに語ったところによると、クルーズ船が救難信号を受け取ったのは午前11時40分ごろ。双胴船のもとに到着したのは午後1時ごろだった。クルーズ船は救命ボートを投入し、双胴船に乗っていた乗客4人全員を救助した。
ディズニー・トレジャーの船長はCNN提携局WKMGの取材に、「ディズニー・トレジャーが危機的状況にあった船の乗客を救助できたことをうれしく思う」などとコメントした。
ディズニーによると、このクルーズ船はオランダのエームスハーフェンから米フロリダ州のポートカナベラルに向かっていた。来月21日にポートカナベラルから初航海に出る見通しだという。