静養のため、4
年ぶりに
長野県軽井沢町を
訪れている
上皇ご
夫妻は、
戦後、
旧満州から
帰国した
人たちが
切り開いた
開拓地を
散策されました。
上皇ご夫妻は、静養のため22日から長野県軽井沢町に滞在していて、23日は午前10時すぎに町の北西部にある「大日向開拓地」を訪ねられました。
浅間山のふもとに広がるこの開拓地は、戦前に旧満州、今の中国東北部に移り住み、戦後の混乱や迫害を耐え抜いて帰国した人たちが切り開いた地域です。
上皇さまと上皇后さまは、手をつなぎながらキャベツなどの高原野菜が栽培されている畑を散策し、入植が始まった昭和22年に昭和天皇がこの地を訪れた際に詠んだ歌が刻まれた石碑などをご覧になりました。
そして、時折立ち止まってほほえみを交わしながら、あぜ道を歩かれました。
上皇さまは、「軽井沢はいかがですか」という報道陣の問いかけに、「久しぶりでね。よい滞在ができましたよ。天気にも割合恵まれて」などと答えられていました。
上皇ご夫妻は、今月29日まで軽井沢で静養される予定です。