当事者の会「非常に稚拙で準備不足の会見」
ジャニーズ事務所の会見を受け、ジャニー喜多川氏からの性被害を訴えてきた「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーが都内で会見を開きました。
平本淳也代表は「事務所の会見で、最も評価できるのはジュリー氏が登壇したことだ。原稿を見ずに自身のことばとして発言したと思う。今後どのように進んでいくのかまだ手放しで喜べる状態ではないが、当事者の会のメッセージや要請をくんでほしい」と話しました。
一方で、新社長に就任した東山紀之氏が性加害について「うわさだと信じていた」などと話したことについては「違和感があることは確かだ」と述べました。
副代表の石丸志門さんは「非常に稚拙で準備不足の会見だったという印象がある。繰り返し求めてきた事実認定、謝罪、救済の3つが認められ、道が開けた点は評価している」と述べました。
当事者の会 性加害認め謝罪に「よし」
「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバー9人は都内に集まり、事務所の会見を伝える中継をモニターを通して見つめました。
午後2時からの会見で藤島ジュリー氏と所属タレントの東山紀之氏、井ノ原快彦氏が登壇すると、メンバーからは驚きの声が漏れていました。
そして、会見の冒頭でジュリー氏がジャニー喜多川氏による性加害があったという認識を示し謝罪すると、「よし」、「夢を見ているようだ」という声があがりました。
一方、東山氏が「性加害のことを知っていたか」という質問に対して「うわさだと信じていた」と答えると、平本淳也代表は「残念だ」と漏らしていました。
当事者の会のメンバーは真剣な表情で時折メモをとったり、うなずいたりしながら会見の内容に聞き入っていました。
街の人「悪い部分は直して」「責任とるのが筋」
ジャニーズ事務所の会見について東京 渋谷で聞きました。
所属グループのファンクラブに加入していたという50代の女性は「社長が責任をとりけじめをつけて辞めるのはいいと思う。事務所がつぶれてほしいとまでは思わないが悪い部分は直し、正常な芸能界になってほしい。被害者に対して精神的なケアや金銭的な補償をしてほしい」と話していました。
また、30代の男性は「よくないことをしているため謝ることは当然で、人間として当たり前の対応だと思います」と話していました。
現在もファンクラブに加入しているという60代の女性は「事務所として責任をとるのが筋だと思います。たくさんの所属タレントを抱えているため、子どもたちを守れるような会社になってほしいです」と話していました。