東京とうきょう 伊豆いず諸島しょとう南部なんぶで線せん状じょう降水こうすい帯たいが発生はっせい 災害さいがい危険きけん度ど高たかまる

「線せん状じょう降水こうすい帯たい」は、発達はったつした積乱雲せきらんうんが次々つぎつぎと連つらなって大雨おおあめをもたらす現象げんしょうで、気象庁きしょうちょうは、命いのちに危険きけんが及およぶ土砂どしゃ災害さいがいや洪水こうずいが発生はっせいする危険きけん性せいが急激きゅうげきに高たかまっているとして、厳重げんじゅうに警戒けいかいするとともに、安全あんぜんを確保かくほするよう呼よびかけています。

「顕著けんちょな大雨おおあめに関にかんする情報じょうほう」とは

「顕著けんちょな大雨おおあめに関にかんする情報じょうほう」は、発達はったつした積乱雲せきらんうんが次々つぎつぎと連つらなる「線せん状じょう降水こうすい帯たい」が発生はっせいし、非常ひじょうに激はげしい雨あめが同おなじ場所ばしょに降り続ふりつづいて土砂どしゃ災害さいがいや洪水こうずいの危険きけん性せいが急激きゅうげきに高たかまったときに発表はっぴょうされます。

「線せん状じょう降水こうすい帯たい」は、2020年ねんの7月つき豪雨ごううや2018年ねんの西日本にしにほん豪雨ごううなど、これまでの豪雨ごうう災害さいがいで繰り返くりかえし確認かくにんされ、予報よほうを上回うわまわって、短みじかい時間じかんで状況じょうきょうが悪化あっかする危険きけん性せいがあります。

この情報じょうほうが出でた際さいは、自治体じちたいからの避難ひなんの情報じょうほうに基もとづき、周囲しゅういの状況じょうきょうを確たしかめて早はやめの避難ひなんをするほか、すでに避難ひなん場所ばしょまでの移動いどうが危険きけんな場合ばあいは、崖がけや沢さわから離はなれた近ちかくの頑丈がんじょうな建物たてものに移動いどうしたり建物たてものの2階かい以上いじょうなど浸水しんすいしにくい高たかい場所ばしょに移動いどうしたりするなど、身みの安全あんぜんを確保かくほすることが重要じゅうようです。

情報じょうほうが発表はっぴょうされる基準きじゅんは、3時間じかんの解析かいせき雨量うりょうが100ミリ以上いじょうになっている範囲はんいが500平方キロメートルへいほうきろめ-とる以上いじょうあることや、その領域りょういきの形状けいじょうが「線せん状じょう」であることなどと決きめられています。

ことしから運用うんようの基準きじゅんが変更へんこうされ、実際じっさいに発生はっせいが確認かくにんされる前まえの予測よそくの段階だんかいでも発表はっぴょうされることになっています。

間に合まにあわないケースも

注意ちゅういが必要ひつようなのは、この情報じょうほうが発表はっぴょうされた際さい、すでに外そとに出でることすら危険きけんになっているおそれもあることです。

気象庁きしょうちょうが過去かこの災害さいがい事例じれいで検証けんしょうしたところ「顕著けんちょな大雨おおあめに関にかんする情報じょうほう」を発表はっぴょうする基準きじゅんに達たっしていない段階だんかいでも大おおきな被害ひがいが出でていた事例じれいがあるということです。

また、情報じょうほうが出でていない地域ちいきでも今後こんご、雨雲あまぐもが移動いどうし、急激きゅうげきに状況じょうきょうが悪化あっかするおそれもあります。

このため気象庁きしょうちょうは、避難ひなん情報じょうほうに直結ちょっけつはせず、危機きき感かんを高たかめてもらうための情報じょうほうだとし、5段階だんかいで運用うんようされている大雨おおあめ警戒けいかいレベルでは「レベル4“相当そうとう以上いじょう”」だとしています。

その上うえで、情報じょうほうを待まつことなく、気象庁きしょうちょうのホームページで確認かくにんできる危険きけん度ど分布ぶんぷや河川かせんの水位すいい情報じょうほうなどをもとに早はやめの避難ひなんを心こころがけて欲ほしいと呼よびかけています。