自民党じみんとう総裁そうさい選せん 立候補りっこうほめぐり動うごき活発かっぱつ化か 各かく派閥はばつは対応たいおうの検討けんとう続つづく

また、20日にちに青年せいねん局きょくと女性じょせい局きょくが主催しゅさいする討論とうろん会かいが予定よていされ、新型しんがたコロナウイルス対策たいさくのためオンライン形式けいしきで実施じっしするとしています。

そして、全国ぜんこく各地かくちでの街頭がいとう演説えんぜつ会かいは去年きょねんの総裁そうさい選挙せんきょと同様どうように実施じっしを見送みおくる一方いっぽう、23日にちから4日間にちかん、新型しんがたコロナ対策たいさくや外交がいこう・安全あんぜん保障ほしょう、憲法けんぽう改正かいせいなどテーマ別べつに、候補こうほ者しゃが国民こくみんから直接ちょくせつ質問しつもんを受うけて討論とうろんするオンライン形式けいしきの政策せいさく討論とうろん会かいを初はじめて開催かいさいすることになりました。

政策せいさく討論とうろん会かいの質問しつもんは告示こくじ後ごに特設とくせつサイトで受け付うけつけ、抽ちゅうせんで選えらばれた人ひとが当日とうじつ、オンラインで参加さんかする形式けいしきをとるということです。

総裁そうさい選挙せんきょ管理かんり委員いいんを務つとめる新藤しんどう元もと総務そうむ大臣だいじんは「新型しんがたコロナ対策たいさくに十分じゅうぶん配慮はいりょしたうえで開ひらかれた選挙せんきょにしたい」と述のべました。

石破いしば派はは7日にち午前ごぜん、国会こっかい内ないでおよそ1時間じかん会合かいごうを開ひらき、石破いしば氏しを含ふくむ15人にんが出席しゅっせきしました。

会合かいごうでは石破いしば氏しが立候補りっこうほするかどうかは本人ほんにんの判断はんだんに委ゆだねるべきだとする意見いけんが相次あいつぐ一方いっぽう、立候補りっこうほに意欲いよくを示しめしている河野こうの規制きせい改革かいかく担当たんとう大臣だいじんとの連携れんけいを模索もさくするよう求もとめる意見いけんも出だされました。

そして、河野こうの氏しの動向どうこうを含ふくめ党内とうないの状況じょうきょうを見極みきわめながら引き続ひきつづき対応たいおうを検討けんとうすることになりました。

派閥はばつの世話人せわにんを務つとめる福山ふくやま守まもる 衆議院しゅうぎいん議員ぎいんは記者きしゃ団だんに対にたいし「石破いしば氏しに付ついていくという意見いけんもあったし、河野こうの氏しが出でたらそちらに行いってみたいという率直そっちょくな意見いけんが出でたことも事実じじつだ」と述のべました。

そのうえで記者きしゃ団だんが「各種かくしゅの世論せろん調査ちょうさで次つぎの総理そうり大臣だいじんにふさわしい人ひととしてトップになっているが」と質問しつもんしたのに対にたいし「ありがたいと思おもう。しっかりと日本にっぽんを前まえに進すすめられるように頑張がんばっていきたい」と述のべました。

そして、今後こんごの政治せいじの在り方ありかたについて「国民こくみんに政策せいさくの根底こんていとなっているさまざまなデータや情報じょうほうを示しめし、納得なっとくしてもらって進すすめられる政策せいさくを心こころがけなければいけない。国民こくみんに理解りかいをいただきながら、共感きょうかんしていただける政治せいじを日本にっぽんに実現じつげんするという意味いみで私わたしも全力ぜんりょくを尽つくしていきたい」と述のべました。

また、河野こうの大臣だいじんは午後ごご3時じすぎに財務省ざいむしょうを訪おとずれ、6日にちに続つづいて所属しょぞくする麻生あそう派は会長かいちょうの麻生あそう副ふく総理そうり兼けん財務ざいむ大臣だいじんと20分ふん余あまり会談かいだんしました。

会談かいだんのあと河野こうの大臣だいじんは記者きしゃ団だんの問といかけには応おうじませんでしたが、引き続ひきつづき立候補りっこうほに理解りかいを求もとめたものとみられます。

河野こうの氏しの立候補りっこうほをめぐっては麻生あそう氏しが派閥はばつをあげての支援しえんに消極しょうきょく的てきな考かんがえを示しめしていて、麻生あそう派はは8日にちに幹部かんぶが所属しょぞく議員ぎいんから意見いけんを聞きく会合かいごうを開ひらくことにしています。

7日にちは午前ごぜん9時じすぎに派閥はばつの事務じむ総長そうちょうを務つとめる根本こんぽん・元もと厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんらとともに東京とうきょう 渋谷しぶや区くにある日本にっぽん看護かんご連盟れんめいを訪おとずれました。

そして、いわゆる野戦やせん病院びょういんを整備せいびするなどして「医療いりょう難民なんみんゼロ」を実現じつげんさせることなど自身じしんが打ち出うちだした新型しんがたコロナウイルス対策たいさくを説明せつめいし、総裁そうさい選挙せんきょでの支援しえんを呼よびかけました。

このあと岸田きしだ氏しは記者きしゃ団だんに対にたいし「新型しんがたコロナ対応たいおうの最前線さいぜんせんで苦労くろうしている皆みなさんから現場げんばの生々なまなましい話はなしを聞きき、要望ようぼうもいただいたので政策せいさくに反映はんえいさせたい。一ひとつ一ひとつの声こえを受け止うけとめ、努力どりょくを続つづけることで党員とういんの皆みなさんに思おもいを届とどけたい」と述のべました。

一方いっぽう、岸田きしだ氏しは7日にち、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし「森友もりとも学園がくえん」をめぐる財務省ざいむしょうの決裁けっさい文書ぶんしょの改かいざん問題もんだいについて「再さい調査ちょうさなどは考かんがえていない。すでに行政ぎょうせいの調査ちょうさが行おこなわれ報告ほうこく書しょも出だされている。司法しほうにおいて、さまざまな証拠しょうこが提出ていしゅつされたうえで裁判さいばんが進すすみ、これから判決はんけつが出だされる。必要ひつようであれば説明せつめいを行おこなうということだ」と述のべました。

この問題もんだいについて岸田きしだ氏しは先週せんしゅう2日にちに放送ほうそうされたBSーTBSの報道ほうどう番組ばんぐみで「調査ちょうさが十分じゅうぶんかどうかは国民こくみんが判断はんだんする話はなしであり、国民こくみんが足たりないと言いっているのなら、さらに説明せつめいしないといけない」と述のべ、十分じゅうぶんな説明せつめいが必要ひつようだという認識にんしきを示しめしていました。

また、高市たかいち氏しは7日にち夕方ゆうがた、国会こっかい内ないで記者きしゃ団だんに対にたいし「私わたしの知名ちめい度どはまだ低ひくいと思おもっている。選挙せんきょ戦せんに入はいれば討論とうろんのチャンスもあるので政策せいさくに賛同さんどうしてもらえたらありがたい」と述のべました。

そして高市たかいち氏しは8日にち午後ごご、国会こっかい内ないで記者きしゃ会見かいけんし正式せいしきに立候補りっこうほを表明ひょうめいすることになりました。

この中なかで野田のだ氏しは「自民党じみんとうの多様たよう性せいを担にない、菅かん総理そうり大臣だいじんが取り組とりくんできたことを継続けいぞくさせていきたい」と述のべ、総裁そうさい選挙せんきょへの立候補りっこうほの意欲いよくを伝つたえました。これに対にたいし、菅かん総理そうり大臣だいじんは「わかった」と応おうじたということです。

午後ごごには、国会こっかい内ないで開ひらかれたサッカー女子じょしのプロリーグ「WEリーグ」を応援おうえんする超党派ちょうとうはの議員ぎいん連盟れんめいの設立せつりつ総会そうかいに代表だいひょう世話人せわにんとして出席しゅっせきしました。

そして「女性じょせいが真しんに自立じりつし、結果けっかとして次つぎの日本にっぽんの魅力みりょくとなっていくよう一緒いっしょに応援おうえんしたい」とあいさつしました。

野田のだ氏しは立候補りっこうほに必要ひつような20人にんの推薦すいせん人じんの確保かくほに向むけ、引き続ひきつづき党とうの所属しょぞく議員ぎいんに支援しえんを呼よびかける方針ほうしんです。

最大さいだい派閥はばつの細田さいだ派はは7日にち午前ごぜん、会長かいちょうを務つとめる細田ほそだ元もと幹事かんじ長ちょうと会長かいちょう代理だいりの塩谷しおや元もと文部もんぶ科学かがく大臣だいじんが国会こっかい内ないで会談かいだんし、総裁そうさい選挙せんきょへの対応たいおうを協議きょうぎしました。

この中なかでは、細田ほそだ派出はしゅつ身みの安倍あべ前ぜん総理そうり大臣だいじんが高市たかいち前ぜん総務そうむ大臣だいじんを支援しえんする考かんがえを示しめしていることを受うけ、派は内ないに高市たかいち氏しを支援しえんしたいという議員ぎいんがいる一方いっぽう、ほかの候補こうほを支援しえんしたいという議員ぎいんもいることから、8日にちの派閥はばつの幹部かんぶ会合かいごうや9日にちの総会そうかいなどを通つうじ、丁寧ていねいに意見いけんを聞きいていくことを確認かくにんしました。

また、世よ耕こう参議院さんぎいん幹事かんじ長ちょうは記者きしゃ会見かいけんで、自身じしんが所属しょぞくする細田さいだ派はの対応たいおうについて「まだまだ構図こうずは定さだまっておらず、候補こうほ者しゃの政策せいさくなどを見極みきわめながら判断はんだんしていきたい」と述のべました。

▽麻生あそう派は（53人にん）

麻生あそう副ふく総理そうり兼けん財務ざいむ大臣だいじんは7日にちの閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、マクロ経済けいざい政策せいさくや財政ざいせい健全けんぜん化かの観点かんてんからどういった主張しゅちょうの候補こうほ者しゃが次つぎの総裁そうさいにふさわしいかと聞きかれたのに対にたいし「経済けいざい再生さいせいと財政ざいせいの健全けんぜん化かを両立りょうりつさせないといけない。歳出さいしゅつ・歳入さいにゅう両方りょうほうの面めんを考かんがえて取り組とりくんでいく人ひとがいちばんいいと思おもう。為替かわせなどに対にたいする信頼しんらいを失うしなえば円えん安やすやインフレになりかねず、国民こくみん生活せいかつに影響えいきょうを与あたえる」と述のべ、経済けいざい再生さいせいと財政ざいせい健全けんぜん化かの両立りょうりつに取り組とりくむ人物じんぶつが選えらばれるべきだという認識にんしきを示しめしました。

▽竹下たけした派は（52人にん）

竹下たけした派はに所属しょぞくする加藤かとう官房かんぼう長官ちょうかんは7日にち昼ひるごろ、派閥はばつの会長かいちょう代行だいこうを務つとめる茂木もぎ外務がいむ大臣だいじんと議員ぎいん会館かいかんでおよそ1時間じかん会談かいだんし、党内とうない情勢じょうせいをめぐって意見いけんを交かわしました。

派閥はばつの所属しょぞく議員ぎいんの意向いこうを確認かくにんするとともに、党内とうないの動うごきを見極みきわめながら対応たいおうを検討けんとうすることにしています。

また、竹下たけした派はに所属しょぞくする当選とうせん3回かいまでの衆議院しゅうぎいん議員ぎいん10人にん余あまりは7日にち午後ごご、国会こっかい内ないで会合かいごうを開ひらきました。

この中なかでは、竹下たけした派はから総裁そうさい選挙せんきょの候補こうほ者しゃを擁立ようりつする場合ばあいには結束けっそくして支援しえんすべきだという意見いけんが相次あいつぎ、派閥はばつ幹部かんぶに対にたいし、擁立ようりつするかどうかを早期そうきに判断はんだんするよう求もとめていくことを確認かくにんしました。

また、出席しゅっせき者しゃからは、派閥はばつから擁立ようりつしない場合ばあいにはそれぞれの選挙せんきょ区くの事情じじょうを考慮こうりょして自主じしゅ投票とうひょうとするよう求もとめる意見いけんも出だされ、こうした意見いけんも幹部かんぶに伝つたえることになりました。

▽二に階かい派は（47人にん）

二に階かい派はに所属しょぞくする武田たけだ総務そうむ大臣だいじんは閣議かくぎのあとの記者きしゃ会見かいけんで、誰だれを支持しじするか問とわれたのに対にたいし「まだ全まったくの白紙はくしだ」と述のべました。

▽岸田きしだ派は（46人にん）

岸田きしだ派はは臨時りんじの総会そうかいを開ひらき、オンラインでの参加さんかも含ふくめ、およそ25人にんの所属しょぞく議員ぎいんが出席しゅっせきしました。

この中なかで岸田きしだ氏しは「立候補りっこうほを表明ひょうめいしてから、はや12日にちがたったが、この間このかん、菅かん総理そうり大臣だいじんが立候補りっこうほの断念だんねんを表明ひょうめいするなど状況じょうきょうは大おおきく転換てんかんしてきた。今後こんごも思おもってもみない状況じょうきょうがありうるかもしれず、強つよい緊張きんちょう感かんを持もって戦たたかいを進すすめていきたい」と述のべました。

そのうえで「前半ぜんはん戦せんの勝負しょうぶは党員とういん投票とうひょうだ。私わたしは国民こくみんや党員とういんに向き合むきあうという思おもいを強つよく持もって戦たたかいを続つづけてきた。自民党じみんとうや日本にっぽんにとって大切たいせつな時ときに行おこなわれる総裁そうさい選挙せんきょだからこそ、何なにとしても勝ち抜かちぬきたい」と強調きょうちょうしました。

これに先立さきだち、派閥はばつの幹部かんぶによる会合かいごうが開ひらかれ、党員とういんへの働はたらきかけを強つよめることや、ほかの派閥はばつの議員ぎいんに岸田きしだ氏しの政策せいさくに対にたいする理解りかいを求もとめていくことを確認かくにんしました。

会合かいごうには、オンラインでの参加さんかも含ふくめ派閥はばつ横断おうだんのおよそ70人にんが出席しゅっせきし「党員とういんに開ひらかれた選挙せんきょにする必要ひつようがある」という意見いけんが出だされ、派閥はばつの方針ほうしんにとらわれず、それぞれの議員ぎいんが自由じゆうな判断はんだんで投票とうひょうすべきだという認識にんしきで一致いっちしました。

また今後こんご、メンバーで党とう改革かいかくなどについての提言ていげんをまとめ、総裁そうさい選挙せんきょの候補こうほ者しゃと直接ちょくせつ、意見いけんを交かわす機会きかいを求もとめることを確認かくにんしました。

会合かいごうの後のち、細田ほそだ派はに所属しょぞくする福田ふくだ達夫たつお 衆議院しゅうぎいん議員ぎいんは記者きしゃ団だんに対にたいし「自民党じみんとうに対にたいし『長老ちょうろう支配しはい』や『密室みっしつ政治せいじ』という批判ひはんが地元じもとでもよく聞きかれる。永田町ながたちょうの理屈りくつで総裁そうさいを決きめるのではなく、議員ぎいん一いち人にん一いち人にんが説明せつめいできる形かたちで投票とうひょうすべきだ。事前じぜんに派閥はばつで一任いちにんを取り付とりつけるようなことはしないでもらいたい」と述のべました。

そのうえで「菅かん政権せいけんの最大さいだいの成果せいかはさまざまな抵抗ていこうがあったにもかかわらず、日本にっぽんのエネルギー政策せいさくを大だい転換てんかんさせたことだ。この方針ほうしんが決けっして揺ゆり戻もどされることがないようにしなければならない」と述のべました。