このチームの医師たちは、これまで自宅療養中のコロナ患者の往診を行ってきました。
17日は、午後5時半ごろに医師2人と看護師の合わせて3人が、抗体カクテル療法の点滴薬などを車に載せて診療所を出発し、大阪府内の患者の自宅に向かいました。
府によりますと、往診を受けたのは重症化リスクのある40歳未満の軽症患者です。
医師たちは、自宅の中で防護服に着替え、問診をしたり、血圧をはかったりしたあと、点滴で治療薬を投与しました。
点滴が終わると、患者に副作用が出た場合に備えて自宅近くに止めた車で1時間ほど待機していました。
チームによりますと、患者に体調の大きな変化はなかったということです。
チームを率いる葛西医院の小林正宜院長は「患者も不安が少し取り除かれた様子だったので実施してよかった。今は始めたばかりなので慎重に、体制も厚くして時間もかけている。この治療薬は重症化を防ぐ効果的な方法なので、今後も可能なかぎり広がっていってほしい」と話していました。