南極上空に毎年形成されるオゾンホールが現在、南極大陸よりも大きくなっていることが分かりました。欧州の地球観測プログラム「コペルニクス大気監視サービス(CAMS)」の科学者らが16日に明らかにしました。
大気のオゾン層は、南半球の春に当たる時期に破壊されて南極上空にオゾンホールを作ります。8~10月がそれに該当し、CAMSによるとホールの大きさはたいてい9月中旬~10月中旬に最大に達します。
過去1週間で「相当に」広がった今年のオゾンホールは、現時点で1979年以来観測されてきた同時期のオゾンホールの上位4分の1に入る規模に拡大し、南極大陸自体よりも大きくなっています。
オゾン層は地球の15~35キロ上空にあり、皮膚がんなどの原因となる紫外線から人を守る役割を果たしています。