東京都教育委員会は、
今年度の
都立高校の
入試で、
男女別に
定員が
分かれている
影響で
合格点に
差が
生じ、
およそ800
人が
不合格になっていたことを
明らかにしました。
このうちおよそ700人は女子生徒だったということです。
都の教育委員会は、男女別に定員を分ける今の制度で行われた今年度の入試について、定員を分けなかった場合に結果がどうなっていたかを分析しました。
その結果、全日制普通科74校では、男女別に定員を分けたことで合格点に差が生じて、786人が不合格になりました。
男女合同の定員で、合格点に差がなければ合格になっていたということです。
786人のうちおよそ9割の691人は女子生徒で、残りの95人は男子生徒でした。
分析結果に基づいて今後、男女合同の定員に完全移行した場合をシミュレーションしたところ、全体では女子の合格者が今年度よりおよそ600人増え、男子の合格者はおよそ600人減少すると見込まれるということです。
小池知事「スピード感持って検討を」
都立高校の入試で今後、段階的に制度を見直し、性別で定員を分けることをやめることについて、東京都の小池知事は「方針が示されたことは承知している。受験生や中学校の進路指導に与える影響なども実際にあるので、入試の結果などの分析もしっかり行いながら、スピード感を持って検討を進めてほしい」と述べました。