病床の使用率はすべての都道府県で50%を下回り、重症者は9月初めをピークに減少傾向にある。一時は全国で13万人をこえた自宅療養者も3万人となり、なお減り続けている。現在の状況は、専門家から示された宣言解除の基準を満たしており解除を判断した」
ワクチン接種と中和抗体薬で重症化を防ぐことができる。大きな変化に対応した医療体制の構築により、一定の感染が生じても、安定的な医療の提供ができるようになる」
これまでの関係者の一人一人のご協力が私には大変ありがたく、誇らしい気持ちでいっぱいだ。3回目の接種も見据え、すでに2億回分の契約を結んである。年内にも3回目接種が開始できるよう、準備を進める」
ただ病床が空いているからということではなくて、体制をしっかり作るということがなかなかできなかったという指摘があったので、そうしたことも含めて、感染の第6波が来ても感染者数を最小にしながら、病床をしっかり確保していく体制をつくることが大事だ」と
自宅で療養する方々には、身近な診療所や在宅医療の専門医が健康観察や入院の判断を行い、必要な医療が受けられる体制を各地で構築している。また、中和抗体薬については、すでに3万4000人に使用されている。持てる力をすべて使って構築してきたこれらの資源をフル活用し、再び感染拡大が発生したとしても十分に機能する体制を作っておかなければならない」
ワクチンと治療薬の供給にめどがつきつつある中で『新型コロナとの長い闘いにもはっきりとした明かりが見えてきている』と申し上げた。このことばには数々の批判もあったが、今や効果は明らかであり、明かりは日々輝きを増していると実感している」
日本は今まさに正念場にある。国難というべき少子高齢化や、激変する安全保障環境、さらに新型コロナウイルスにより、デジタル化の遅れなどの課題も浮き彫りになった。日本の未来のためには成長を実現し、国民の食いぶちをつくらなければならない。痛みを伴う改革でもしっかりと説明し、実現していくことがますます重要となっていく」
政治は、やはり最終判断は総理大臣がすべきだと思っているので、次の総理大臣にもそうした権限を行使してもらいたい。いろんな条件に耐えられることが必要だと思う」
記者団から「野党側の要求に応じず、速やかに召集しなかったことは憲法違反だとの指摘があるが」と問われたのに対し「そこは、ないと聞いている」と述べました。
そして「感染者数減少の要因として、それぞれどれだけ影響したかは今の時点では分からないが、5つあると考えている。 ▼深刻な医療のひっ迫が報道されたことで一般の人たちが危機意識を高め、今まで以上に協力してくれたこと。 ▼夜間の繁華街の人出が目標の50%減少には届かなかったものの、長い期間にわたって20%から30%の減少が続いたこと。仮説ではあるが、ワクチン未接種の人たちの夜間の人出が減少したとみられることも大きいと考えている。 ▼さらにワクチン接種の効果も確かにあったと思う。詳細な分析をするには抗体保有率の厳密な調査が必要だ。 ▼ワクチンの効果もあり医療機関や高齢者施設での感染が減少したこと。これまの流行のように若い世代から医療機関や施設の高齢者にうつらなかった。 ▼気温や降水など気象も要因になったと考えている。今度さらにどうして感染が減少したのか分析を続けていきたい」と述べました。
新型コロナとの闘いは新たな段階に
年内にもワクチン3回目接種開始へ準備
第6波に備え病床と体制確保を
次の波に備え体制整備必要
基本的な予防続けリスクの高い行動は避けて
コロナとの長い闘いにはっきりとした明かり
接種証明などの活用検討
国際的な往来緩和も検討
留学生入国も前向きに検討
外交、安保の進路示せた
厚労省分割見直し不可避
一政治家として子ども支援
派閥ではなく政策勉強会やる
次の総理も最終判断行使を
臨時国会召集 違憲ではない
拉致問題 じくじたる思い
尾身会長「感染減少に5つの要素」
菅総理大臣の記者会見の主な内容は次の通りです。
解除の基準 満たす