古生物学者の研究チームは27日、2500万年前のオーストラリア南部に生息し、コアラを餌としていたワシのほぼ完全な化石を発見したと明らかにしました。専門家によると、保存状態が良いことから非常に希少な発見と言えるということです。
査読誌ヒストリカル・バイオロジーに発表された研究結果によると、新たに見つかった種は「アルカエヒエラクス・シルベストリス」という学名で、ワシ形の猛禽類としては世界最古の種のひとつです。豪フリンダース大学の古生物学者が2016年3月に南オーストラリア州のピンパ湖を調査で訪れた際、内陸部にある農場で化石を発掘しました。
アルカエヒエラクスは漸新世(3390万~2300万年前)のオーストラリアに生息していたことが知られるワシとしては最大とされます。ただ、西オーストラリア博物館によると、同国の猛禽類で最大の体長を誇るオナガイヌワシに比べると小型で細身だということです。