がんの中で大腸のがんになった人が、日本ではいちばん多いです。ほかのところに広がる危険が少ない早期のがんの場合、小さなカメラがついた内視鏡を大腸に入れて、がんになった部分をワイヤーで取っています。しかし、全部取ることができない場合もあって、10%以上の人がまた同じがんになっています。
新しい治療では、内視鏡を使って電気メスでがんを取ります。国立がん研究センターなどの研究グループは、この治療を受けた約1400人について調べました。
5年あとも生きている人の割合は93.6%でした。そして、またがんになった人は0.5%だけでした。
研究グループは「電気メスを使うやり方で、多くの人の早期のがんが治ることがわかりました。できるだけ早くがんを見つけることが大事です」と話しています。