中国政府は12日、旧正月の春節を迎えた直後に、BBCの国際ニュースチャンネルの中国国内での放送を許可しないと発表しました。
中国全土のテレビやラジオなどを管理する政府機関は、BBCの中国に関わる報道は国家利益を損ない、民族の団結を破壊し、国内での放送条件に合わないとしています。
BBCは今月、新疆ウイグル自治区の収容施設で収容者に対する組織的な性的暴行が行われていたと報じ、中国外務省はこれまでの関連報道を含めてBBCを名指しして批判しました。
一方、イギリスは4日、中国国営テレビの英語放送(CGTN)のイギリス国内での放送免許を取り消していて、今回の放送禁止は一連の動きに対する中国側の報復措置とみられます。
イギリスのラーブ外相は「報道の自由に対する容認できない抑圧である」との声明を出し、中国側の対応を非難しています。