がんの
中でも
患者数が
少ないいわゆる「
希少がん」について、
国立がん
研究センターは、
専門的な
診療が
受けられる
病院のリストの
公表をホームページ
上で
始めました。がんの
中でも
肉腫や
脳腫瘍など、
患者数が
人口10万人当たり
6人未満と
極めて
少ないものは
希少がんと
呼ばれていて、
合わせて
200近くありますが、
専門的な
診療を
受けられる
病院が
限られるため、
発見が
遅れたり
適切な
診療を
受けられなかったりするケースがあります。
このため、国立がん研究センターでは、希少がんの専門的な診療を受けられる病院のリストの公表をホームページ上で始めました。
はじめに対象としたのは、筋肉や脂肪などに腫瘍ができる「軟部肉腫」で、診断や治療ができる専門医が常勤であることや、過去3年間に毎年新たな患者を診療した実績があるといった条件を元に、31都道府県で53の病院のリストを掲載しています。
リストでは、病院ごとに、治療件数や専門医の数、それに受診してから本格的な治療を開始するまでに待たされる日数などを確認することができます。センターでは今後、ほかの希少がんについても順次、診療が受けられる病院のリストを公表することにしています。
希少がんセンターの川井章センター長は「患者だけでなく、医療機関が病院を紹介する際にも利用してもらいたい」と話しています。