自動で運転する車は、カメラやセンサーを使って、道に物がないかどうかや道に書いてある白い線などの位置を調べて走ります。しかし雪があると、白い線や雪がある位置がわからないことがあります。
三菱電機は北海道旭川市で、位置を知らせる日本の人工衛星の「みちびき」を使って、自動で運転する車の実験を始めました。「みちびき」を使うと、位置の間違いが12cm以下になります。実験では、「みちびき」と3Dの地図の情報を使って、高速道路を約60km走りました。
三菱電機の人は「天気が悪いときに、カメラだけで自動で運転するのは難しいです。しかし、『みちびき』を使うと雪や雨が降っていても自動で運転できるようになります」と話していました。三菱電機は2020年までに雪の道で自動運転の技術を使うことができるようにしたいと考えています。