高梨たかなし 仲間なかまとつかんだのは“きんおな価値かちあるメダル”

Easy Japanese news
Feb 13, 2018 05:02
Furigana
Báo tiếng Nhật
よん年間ねんかん努力どりょく結実けつじつした銅メダルどうめだるでした。ピョンチャンオリンピックのスキージャンプ女子じょしノーマルヒルではじめてのメダルをにした高梨たかなし沙羅さら選手せんしゅ。メダルのいろ目標もくひょうにしていた「きん」にとどきませんでしたが、こののためにあせながした仲間なかまもともによろこきんおな価値かちのあるメダルでした。前回ぜんかいのソチ大会たいかいよんわり、悔し涙くやしなみだながしたからよんねん、「くやしさをらしたい」とのぞんだ舞台ぶたいは、氷点下ひょうてんかいちいちさむさに強風きょうふうがめまぐるしくきつけるきびしいコンディション。それでも午後ごごなな時半じはんごろ競技きょうぎ会場かいじょう到着とうちゃくした高梨たかなし選手せんしゅ落ち着おちついた表情ひょうじょう。いつものルーティーンで黙々もくもく試合しあい準備じゅんびする姿すがたに、よん年間ねんかん、やるべきことはすべてやりきったという覚悟かくごかんじました。

いちかいのジャンプでは、高梨たかなし選手せんしゅ直前ちょくぜん強風きょうふうきつけ試合しあいふん以上いじょう中断ちゅうだん毛布もうふき、暖房だんぼうまえ小刻こきざみにからだうごかしながら順番じゅんばんちました。きびしいコンディションのなかんだジャンプは、いちぜろさんメートルぜろ。トップといちポイントさんにつけました。

金メダルきんめだるねらえる位置いちかいのジャンプにかう高梨たかなし選手せんしゅ会場かいじょうめかけた日本にっぽんのファンも後押あとおし。

「まだける!」「逆転ぎゃくてんできるぞ!」「頑張がんばれ!」

そのこえ高梨たかなし選手せんしゅあたまげてこたえ、最後さいごたたかいにあゆみをすすめました。

運命うんめいかいつめたいゆきはじめ、いちかいよりさらに不規則ふきそくかぜきました。だい歓声かんせいなか最後さいごからさんにんんだ高梨たかなし選手せんしゅ。どんなきびしい状況じょうきょうにさらされてもそこには「自分じぶんしんじることができなかった」よんねんまえとはちが姿すがたがありました。

「このよん年間ねんかんやってきたことが最後さいごいちばんいいかたちになった」

いちほんおないちぜろさんメートルぜろ会心かいしんのジャンプをほんそろえた高梨たかなし選手せんしゅ試合しあい滅多めったせないガッツポーズが自然しぜんました。

えた高梨たかなし選手せんしゅ真っ先まっさき駆け寄かけよったのが伊藤いとう有希ゆき選手せんしゅでした。よんねんまえ高梨たかなし選手せんしゅと「またオリンピックの舞台ぶたいにんもどってこよう」とちかい、くやしさやくるしみをともにかちった仲間なかまでもありライバル。会心かいしんのジャンプをせた高梨たかなし選手せんしゅきしめると、日本にっぽんチームの全員ぜんいんあつまり、自分じぶんのことのようによろこびました。

試合しあい取材しゅざい高梨たかなし選手せんしゅはすがすがしい表情ひょうじょうで「チームのみんながっていてくれたことがうれしかった」とはなすと、こらえていたなみだまりませんでした。

高梨たかなし選手せんしゅ銅メダルどうめだるは“日本にっぽんチームの勝利しょうり”とえるきんおな価値かちのあるメダルでした。このよん年間ねんかんを「ソチの悪夢あくむていた」とはなしていた高梨たかなし選手せんしゅ必要ひつよう以上いじょうにみずからを追い込おいこみ、本来ほんらいちからせなかった前回ぜんかいよんから、おおきな成長せいちょうげた姿すがたしめしました。

そして取材しゅざい最後さいごに「ソチのくやしさはかえせたのでまた金メダルきんめだるをとりにもどってたい」ときっぱり。すっきりとした笑顔えがおもどってかた姿すがたに、よんねんあらたな目標もくひょうかうつよ決意けついえました。

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