タイで
4年前、
日本人男性の
自宅で
多数の
乳幼児が
見つかり、
人身売買などの
疑いが
持たれた
問題で、バンコクの
裁判所は、タイ
政府が
保護している
13人の
子どもについて、
男性が
日本で
育てるための
環境を
整えているなどとして
親権を
認め、
引き渡す
判断を
出しました。タイで
4年前、
首都バンコク
郊外にある
日本人男性の
自宅で
多数の
乳幼児が
見つかり、タイの
当局は、
人身売買などの
疑いがあるとして
13人の
子どもを
保護していました。
これに対し日本人男性は、乳幼児はいずれも代理出産でもうけた自分の子どもだとしたうえで13人を引き取るため、バンコクの裁判所に、DNAの鑑定結果などを提出し親権を認めるよう訴えていました。
バンコクの裁判所は、20日、男性が人身売買に関与した証拠はなく、13人の子どもを日本で育てるための環境を整えているなどとして、男性の親権を認める判断を出しました。
男性の弁護士は記者団に、「手続きが済めば、できるだけ早く引き取りたい。男性自身が大家族で育ったこともあり、多くの子どもを欲しがったようだ」と話しています。
タイでは、この問題をきっかけに営利目的の代理出産が大きな注目を集めて法律で禁止されるようになり、タイ政府の担当者は「現在は病院などを厳しく監視しており、営利目的の代理出産はなくなったと見ている」と話しています。