広島県出身の
映画監督、
大林宣彦さんは、
NHKのインタビューで、
原爆が
投下されるまでの
日本の
戦争をテーマにした
映画を
自身として
初めて
制作すると
明らかにしました。
大林監督は「
戦争が
ひと事ではない
今の
時代にこそ、
映画で
平和をたぐり
寄せたい」と
話しています。
広島県尾道市出身の
大林宣彦監督は、「
時をかける
少女」など、
故郷の
尾道を
舞台にした
作品などで
人気を
集め、これまで
監督を
務めた
映画は
40本以上に
上ります。
80歳の大林監督は、がんと闘いながら精力的に作品づくりを続け、去年12月には、太平洋戦争前夜の若者たちの青春を描いた作品、「花筐/HANAGATAMI」を発表しました。
大林さんは20日、NHKのインタビューに応じ、次の作品では、自身として初めて、広島に原爆が投下されるまでの日本の戦争をテーマにすると明らかにしました。脚本はほぼ完成し、早ければことし5月から撮影を始めたいとしていて、作品の中では、広島を慰問に訪れ原爆の犠牲となった「桜隊」と呼ばれる劇団員などを描く予定だということです。
大林監督は「戦争がひと事ではなく、みんなが肌で感じる時代になってしまった。戦争体験者である自分は、こうした映画を作るために80まで生かされたのだと思う。映画で平和をたぐり寄せたい」と話しています。