アメリカ
軍三沢基地の
戦闘機が
青森県東北町の
小川原湖に
燃料タンクを
投棄した
問題で、
26日、
地元の
漁協は
投棄のあとに
水揚げされた
特産のシジミ
400キロ
近くを、「
安全性が
確保できない」として
廃棄しました。
一方、
三沢基地トップの
司令官が
東北町役場を
訪れ、
町長に
初めて
謝罪しました。
今月20日、
三沢基地に
所属する
F16戦闘機が
離陸直後にエンジン
火災を
起こし、
燃料タンク
2つを
小川原湖に
投棄して
基地に
引き返しました。この
影響で、
湖では
水質悪化が
懸念されて
漁が
全面的に
禁止になり、
自衛隊が、
湖の
底からタンクの
残骸などを
回収する
作業にあたっています。
こうした中、地元の小川原湖漁業協同組合は、タンクが投棄された今月20日に水揚げされた特産のシジミ385キロを「安全性が確保できない」として、すべて廃棄しました。
漁協の担当者たちは、湖岸の荷さばき施設で保管していたシジミを、トラックに載せて地元のゴミ処理施設に運び入れていました。
小川原湖漁業協同組合の濱田正隆組合長は「われわれにとって宝物のシジミを捨てることは非常に無念だ」と話していました。
小川原湖はシジミ、シラウオ、それにワカサギの全国有数の産地で、シジミの漁獲量は年間1000トン余りに上り、漁協は禁漁に伴う補償を青森県を通じて国に求めています。
今月20日、三沢基地に所属するF16戦闘機が離陸直後にエンジン火災を起こし、燃料タンク2つを小川原湖に投棄して基地に引き返しました。この影響で、湖では水質悪化が懸念されて漁が全面的に禁止になり、自衛隊が、湖の底からタンクの残骸などを回収する作業にあたっています。
こうした中、地元の小川原湖漁業協同組合は、タンクが投棄された今月20日に水揚げされた特産のシジミ385キロを「安全性が確保できない」として、すべて廃棄しました。
漁協の担当者たちは、湖岸の荷さばき施設で保管していたシジミを、トラックに載せて地元のゴミ処理施設に運び入れていました。
小川原湖漁業協同組合の濱田正隆組合長は「われわれにとって宝物のシジミを捨てることは非常に無念だ」と話していました。
小川原湖はシジミ、シラウオ、それにワカサギの全国有数の産地で、シジミの漁獲量は年間1000トン余りに上り、漁協は禁漁に伴う補償を青森県を通じて国に求めています。
米司令官が初めて謝罪
一方、三沢基地のR・スコット・ジョーブ司令官が、26日午前9時ごろ、東北町役場を訪れ、蛯名鉱治町長と面会しました。
関係者によりますと、司令官と町長はおよそ30分話し合い、司令官が謝罪するとともに、町長はタンクの残骸などの早期回収の実現にアメリカ軍としても努めるよう求めたということです。
話し合いのあと、ジョーブ司令官は「地域の住民、漁業者、町に、大きな影響を与えてしまったことについて謝罪しました。湖の原状回復に向けて、引き続き協力していきたい」と話していました。
ジョーブ司令官はタンクを投棄した今月20日、基地のある三沢市の市役所を訪れ謝っていますが、漁業者に影響が出ている東北町に謝罪するのは初めてです。蛯名町長は「もっと早く直接謝罪をしてほしかった」と話していました。
また、小川原湖漁業協同組合によりますと、ジョーブ司令官は26日午前9時前、漁協の事務所を訪れ、濱田正隆組合長に対しても初めて直接、謝罪したということです。