日本新闻: 米Ｆ16タンク投棄で大量のシジミを廃棄「宝物を捨て無念」

アメリカ軍ぐん三沢みさわ基地きちの戦闘せんとう機きが青森あおもり県けん東北とうほく町まちの小川原おがわはら湖こに燃料ねんりょうタンクを投棄とうきした問題もんだいで、２に６ろく日にち、地元じもとの漁協ぎょきょうは投棄とうきのあとに水揚みずあげされた特産とくさんのシジミ４よん０ぜろ０ぜろキロ近ちかくを、「安全あんぜん性せいが確保かくほできない」として廃棄はいきしました。一方いっぽう、三沢みさわ基地きちトップの司令しれい官かんが東北とうほく町まち役場やくばを訪おとずれ、町長ちょうちょうに初はじめて謝罪しゃざいしました。今月こんげつ２に０ぜろ日にち、三沢みさわ基地きちに所属しょぞくするＦ１えふわん６ろく戦闘せんとう機きが離陸りりく直後ちょくごにエンジン火災かさいを起おこし、燃料ねんりょうタンク２ふたつを小川原おがわはら湖こに投棄とうきして基地きちに引き返ひきかえしました。この影響えいきょうで、湖みずうみでは水質すいしつ悪化あっかが懸念けねんされて漁りょうが全面ぜんめん的てきに禁止きんしになり、自衛隊じえいたいが、湖みずうみの底そこからタンクの残骸ざんがいなどを回収かいしゅうする作業さぎょうにあたっています。

こうした中なか、地元じもとの小川原おがわはら湖こ漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあいは、タンクが投棄とうきされた今月こんげつ２に０ぜろ日にちに水揚みずあげされた特産とくさんのシジミ３さん８はち５ごキロを「安全あんぜん性せいが確保かくほできない」として、すべて廃棄はいきしました。

漁協ぎょきょうの担当たんとう者しゃたちは、湖岸こがんの荷にさばき施設しせつで保管ほかんしていたシジミを、トラックに載のせて地元じもとのゴミ処理しょり施設しせつに運はこび入いれていました。

小川おがわ原げん湖こ漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあいの濱田はまだ正隆まさたか組合くみあい長ちょうは「われわれにとって宝物ほうもつのシジミを捨すてることは非常ひじょうに無念むねんだ」と話はなしていました。

小川おがわ原げん湖こはシジミ、シラウオ、それにワカサギの全国ぜんこく有数ゆうすうの産地さんちで、シジミの漁獲ぎょかく量りょうは年間ねんかん１いち０ぜろ０ぜろ０ぜろトン余あまりに上のぼり、漁協ぎょきょうは禁漁きんぎょに伴ともなう補償ほしょうを青森あおもり県けんを通をつうじて国くにに求もとめています。

今月こんげつ２に０ぜろ日にち、三沢みさわ基地きちに所属しょぞくするＦ１えふわん６ろく戦闘せんとう機きが離陸りりく直後ちょくごにエンジン火災かさいを起おこし、燃料ねんりょうタンク２ふたつを小川原おがわはら湖こに投棄とうきして基地きちに引き返ひきかえしました。この影響えいきょうで、湖みずうみでは水質すいしつ悪化あっかが懸念けねんされて漁りょうが全面ぜんめん的てきに禁止きんしになり、自衛隊じえいたいが、湖みずうみの底そこからタンクの残骸ざんがいなどを回収かいしゅうする作業さぎょうにあたっています。

米べい司令しれい官かんが初はじめて謝罪しゃざい

一方いっぽう、三沢みさわ基地きちのＲあ-る・スコット・ジョーブ司令しれい官かんが、２に６ろく日にち午前ごぜん９きゅう時じごろ、東北とうほく町まち役場やくばを訪おとずれ、蛯名えびな鉱こう治ち町長ちょうちょうと面会めんかいしました。

関係かんけい者しゃによりますと、司令しれい官かんと町長ちょうちょうはおよそ３さん０ぜろ分ふん話し合はなしあい、司令しれい官かんが謝罪しゃざいするとともに、町長ちょうちょうはタンクの残骸ざんがいなどの早期そうき回収かいしゅうの実現じつげんにアメリカ軍ぐんとしても努つとめるよう求もとめたということです。

話し合はなしあいのあと、ジョーブ司令しれい官かんは「地域ちいきの住民じゅうみん、漁業ぎょぎょう者しゃ、町まちに、大おおきな影響えいきょうを与あたえてしまったことについて謝罪しゃざいしました。湖みずうみの原状げんじょう回復かいふくに向むけて、引き続ひきつづき協力きょうりょくしていきたい」と話はなしていました。

ジョーブ司令しれい官かんはタンクを投棄とうきした今月こんげつ２に０ぜろ日にち、基地きちのある三沢みさわ市しの市役所しやくしょを訪おとずれ謝あやまっていますが、漁業ぎょぎょう者しゃに影響えいきょうが出でている東北とうほく町まちに謝罪しゃざいするのは初はじめてです。蛯名えびな町長ちょうちょうは「もっと早はやく直接ちょくせつ謝罪しゃざいをしてほしかった」と話はなしていました。

また、小川原おがわはら湖こ漁業ぎょぎょう協同きょうどう組合くみあいによりますと、ジョーブ司令しれい官かんは２に６ろく日にち午前ごぜん９きゅう時じ前まえ、漁協ぎょきょうの事務所じむしょを訪おとずれ、濱田はまだ正隆まさたか組合くみあい長ちょうに対にたいしても初はじめて直接ちょくせつ、謝罪しゃざいしたということです。