米べいペンス副ふく大統領だいとうりょう 非核ひかく化かまで北朝鮮きたちょうせんへの圧力あつりょく緩ゆるめない方針ほうしん

アメリカ政府せいふ高官こうかんによりますと、北朝鮮きたちょうせんは会談かいだんの提案ていあんにあわせて、非核ひかく化かの実現じつげんと、核かく実験じっけんや弾道だんどうミサイルの発射はっしゃの自制じせいなども約束やくそくしたということです。

これを受うけ、９きゅう日にち、ペンス副ふく大統領だいとうりょうが声明せいめいを出だし、「北朝鮮きたちょうせんがすべての弾道だんどうミサイルと核かく実験じっけんを停止ていしし、非核ひかく化かについて会あって話はなしがしたいという意向いこうを示しめしてきたのは、キム政権せいけんを孤立こりつさせる戦略せんりゃくが機能きのうしている証拠しょうこだ。アメリカは何なにも譲歩じょうほしていないのに、北朝鮮きたちょうせんがテーブルについた」として、北朝鮮きたちょうせんに対にたいする経済けいざい制裁せいさいなどの国際こくさい社会しゃかいの圧力あつりょくが効果こうかを発揮はっきしたと強調きょうちょうしました。

そのうえで、ペンス副ふく大統領だいとうりょうは「北朝鮮きたちょうせんが核かく開発かいはつを終おわらせるため、具体ぐたい的てきかつ恒久こうきゅう的てきで、検証けんしょう可能かのうな措置そちを講こうじるまで、すべての制裁せいさいは維持いじされ、圧力あつりょくを最大限さいだいげんまで高たかめる取り組とりくみは続つづく」と強調きょうちょうし、非核ひかく化かに向むけた具体ぐたい的てきな措置そちを取とるまで圧力あつりょくを緩ゆるめない方針ほうしんを重かさねて示しめしました。

一方いっぽう、ティラーソン国務こくむ長官ちょうかんは９きゅう日にち、訪問ほうもん先さきのアフリカのジブチで記者きしゃ会見かいけんし、トランプ大統領だいとうりょうと今後こんごの対応たいおうを協議きょうぎしたことを明あきらかにし、数すう週間しゅうかんかけて首脳しゅのう会談かいだんの時期じきや場所ばしょについて調整ちょうせいすることになるという見通みとおしを示しめしました。

また、ティラーソン長官ちょうかんは韓国かんこく側がわから説明せつめいを受うけたキム委員いいん長ちょうの対話たいわをめぐる姿勢しせいの印象いんしょうについて、「正直しょうじきに言いって、少すこし驚おどろいた」と語かたり、北朝鮮きたちょうせんの姿勢しせいが変化へんかしているという見方みかたを示しめしました。

米べい議会ぎかいからは慎重しんちょう論ろんも

米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんが行おこなわれる見通みとおしとなったことを受うけて、アメリカ議会ぎかいの与党よとう・共和党きょうわとうのコーカー上院じょういん外交がいこう委員いいん長ちょうは声明せいめいを出だし、「何なん十じゅう年ねんもの間かん、アメリカの対たい北朝鮮きたちょうせん政策せいさくは失敗しっぱいしてきたが、トランプ政権せいけんによる制裁せいさいが効果こうかを発揮はっきしている」と評価ひょうかしました。

ただ、「協議きょうぎを行おこなうにあたっては、警戒けいかい心しんが不可欠ふかけつだ」と指摘してきし、北朝鮮きたちょうせんに最大限さいだいげんの圧力あつりょくをかけ続つづけるべきだと強調きょうちょうしました。

さらに、上院じょういんの外交がいこう委員いいん会かいに所属しょぞくする共和党きょうわとうの議員ぎいんらは、トランプ大統領だいとうりょうに書簡しょかんを送おくり、「北朝鮮きたちょうせんがアメリカや同盟どうめい国こくに脅威きょういを与あたえ続つづけていることを忘わすれてはいけない。信頼しんらいの前まえに確証かくしょうが必要ひつようだ」と訴うったえました。そのうえで、引き続ひきつづき日本にっぽんや韓国かんこくと緊密きんみつに連携れんけいし、北朝鮮きたちょうせんへの圧力あつりょくを最大限さいだいげんまで高たかめていくよう求もとめました。

また、上院じょういんの外交がいこう委員いいん会かいに所属しょぞくする野党やとう・民主党みんしゅとうのマーキー議員ぎいんは声明せいめいで「米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんは対話たいわの始はじまりに過すぎず、結論けつろんではない。トランプ大統領だいとうりょうは進展しんてんの重要じゅうような機会きかいを逃のがさないために予定よていにない発言はつげんは控ひかえるべきだ」として、慎重しんちょうに会談かいだんに臨のぞむよう求もとめました。

さらに、民主党みんしゅとうのシフ下院かいん議員ぎいんは声明せいめいで「米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんは北朝鮮きたちょうせんが最もっとも望のぞんできたことで、アメリカの大統領だいとうりょうと対等たいとうな立場たちばで会談かいだんし、力ちからが認みとめられ、勝利しょうりしたとみなすだろう」と指摘してきしました。そして「米べい朝ちょう関係かんけいの歴史れきしを現実げんじつ的てきに見みれば、期待きたい値ちは下さげるべきだ。北朝鮮きたちょうせんのいかなる提案ていあんも検証けんしょうが必要ひつようだ」と強調きょうちょうしたうえで、首脳しゅのう会談かいだんに向むけて入念にゅうねんな準備じゅんびを行おこなうべきだと訴うったえました。

米べい報道ほうどう官かん「首脳しゅのう会談かいだんには具体ぐたい的てき行動こうどう必要ひつよう」

ホワイトハウスのサンダース報道ほうどう官かんは９きゅう日にちの記者きしゃ会見かいけんで「北朝鮮きたちょうせんには膨大ぼうだいな圧力あつりょくがかけられ、彼かれらは非核ひかく化か、そして核かく実験じっけんとミサイルの発射はっしゃ実験じっけんの停止ていしといういくつもの大おおきな約束やくそくした」と述のべました。

そして、「最大限さいだいげんの圧力あつりょくを緩ゆるめることはなく、これを変かえたり後退こうたいしたりすることはない」と述のべました。

そのうえで、「大統領だいとうりょうは北朝鮮きたちょうせんによる具体ぐたい的てきな措置そちや行動こうどうなしには会談かいだんをもたないだろう」と述のべて、首脳しゅのう会談かいだんの実現じつげんには北朝鮮きたちょうせんが言葉ことばだけでなく具体ぐたい的てきな行動こうどうをとっていくことが必要ひつようだという考かんがえを示しめしました。