日本にっぽん製鉄せいてつ USスチール買収ばいしゅう計画けいかく 米べい大統領だいとうりょうの禁止きんし命令めいれい受うけ会見かいけんへ

日本にっぽん製鉄せいてつはおととし12月つき、アメリカの大手おおて鉄鋼てっこうメーカー、USスチールを買収ばいしゅうすることで両社りょうしゃで合意ごういしました。

その後そのご、買収ばいしゅう計画けいかくを審査しんさしていたアメリカ政府せいふのCFIUS＝対たい米べい外国がいこく投資とうし委員いいん会かいは全会ぜんかい一致いっちに至いたらず、判断はんだんを委ゆだねられたバイデン大統領だいとうりょうは3日にち、国家こっか安全あんぜん保障ほしょう上じょうの懸念けねんを理由りゆうに買収ばいしゅう計画けいかくに対にたいする禁止きんし命令めいれいを出だしました。

これに対にたいし、会社かいしゃ側がわは政治せいじ的てきな決定けっていだと反発はんぱつしていて、7日にち、記者きしゃ会見かいけんを開ひらいて、引き続ひきつづき買収ばいしゅうを目指めざす考かんがえを示しめす見通みとおしです。

日本にっぽん製鉄せいてつの今井いまい正ただし社長しゃちょうは6日にち公表こうひょうした年頭ねんとうあいさつの中なかで「大統領だいとうりょうの禁止きんし命令めいれいが下くだされたが、アメリカ事業じぎょうの拡大かくだいを決けっして諦あきらめず、法的ほうてき権利けんりを守まもることも含ふくめ、あらゆる対策たいさくを追求ついきゅうする」としています。

関係かんけい者しゃによりますと、日本にっぽん製鉄せいてつは、アメリカ政府せいふを相手取あいてどって裁判所さいばんしょに訴うったえを起おこす方針ほうしんです。

ただ、禁止きんし命令めいれいの中なかでは、来月らいげつ2日にちまでに取り引とりひきを完全かんぜんに放棄ほうきするための措置そちを講こうじなければならないと命めいじていて、買収ばいしゅうの実現じつげんは極きわめて厳きびしい状況じょうきょうとなっています。

石破いしば首相しゅしょう「懸念けねん払拭ふっしょくの対応たいおうを米べい政府せいふに強つよく求もとめたい」

石破いしば総理そうり大臣だいじんは記者きしゃ会見かいけんで「日本にっぽんの産業さんぎょう界かいから今後こんごの日にち米べい間かんの投資とうしについて懸念けねんの声こえが上あがっていることは残念ざんねんながら事実じじつだ。われわれとしても重おもく受け止うけとめざるを得えず懸念けねんの払拭ふっしょく（ふっしょく）に向むけた対応たいおうをアメリカ政府せいふに強つよく求もとめたい」と述のべました。

そのうえでアメリカ側がわの対応たいおうについて「なぜ国家こっか安全あんぜん保障ほしょう上じょうの懸念けねんがあるかについてはきちんと述のべてもらわなければこれからの話はなしにならない。いかに同盟どうめい国こくであろうとこれから先さきの関係かんけいにおいてこうした点てんは非常ひじょうに重要じゅうようだ」と述のべました。