将棋しょうぎ「王座おうざ戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶ 藤井ふじい聡さとし太たい七なな冠かんが初戦しょせんを白星しろぼしで飾かざる

「王座おうざ戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶの第だい1局きょくは4日にち神奈川かながわ県けん秦野はだの市しで行おこなわれ、午前ごぜん9時じに永瀬ながせ九きゅう段だんの先手せんてで対局たいきょくが始はじまりました。

永瀬ながせ九きゅう段だんが守もりを固かためながら角かくを使つかって攻撃こうげきの機会きかいをうかがうのに対にたいし、後手ごての藤井ふじい七なな冠かんは盤面ばんめんを広ひろく使つかってじりじりと攻せめ、守もりを崩くずします。

終盤しゅうばん、徐々じょじょに形勢けいせいを有利ゆうりにした藤井ふじい七なな冠かんが持ち駒もちごまを繰り出くりだして追い詰おいつめ、持ち時間もちじかんを使い切つかいきったあとの午後ごご8時半じはんに永瀬ながせ九きゅう段だんが124手てまでで投了とうりょうしました。

この結果けっか、藤井ふじい七なな冠かんが第だい1局きょくを白星しろぼしで飾かざり、タイトル防衛ぼうえいに向むけて好こうスタートを切きりました。

藤井ふじい七なな冠かんと永瀬ながせ九きゅう段だんは練習れんしゅう将棋しょうぎを指さす研究けんきゅう仲間なかまとしても知しられ、去年きょねんの王座おうざ戦せんでは、当時とうじこのタイトル4連覇れんぱ中ちゅうだった永瀬ながせ九きゅう段だんを藤井ふじい七なな冠かんが破やぶって史上しじょう初はつの八はち大だいタイトル独占どくせんを果はたしました。

今回こんかいは、永瀬ながせ九きゅう段だんがタイトル奪還だっかんを目指めざして藤井ふじい七なな冠かんに挑いどんでいます。

「王座おうざ戦せん」五ご番ばん勝負しょうぶ、次つぎの第だい2局きょくは9月つき18日にちに名古屋なごや市しで行おこなわれます。

藤井ふじい聡さとし太たい七なな冠かん「しっかり振り返ふりかえり 第だい2局きょくはいい状態じょうたいで」

対局たいきょくのあと、勝利しょうりした藤井ふじい聡さとし太たい七なな冠かんは「序盤じょばんはじっくりした展開てんかいになりましたが、その中なかでどうバランスを取とればいいかがなかなか分わからなかったので、まずはその辺あたりをしっかり振り返ふりかえりたいと思おもいます。第だい2局きょくまで2週間しゅうかんほどあるのでその間そのかんにしっかり準備じゅんびしてまたいい状態じょうたいで臨のぞめるようにしたい」と話はなしていました。

永瀬ながせ拓たく矢や九きゅう段だん「次つぎの対局たいきょくまで精せいいっぱい準備じゅんび」

一方いっぽう、敗やぶれた永瀬ながせ拓たく矢や九きゅう段だんは「中盤ちゅうばんは判断はんだんがかなり難むずかしいかなと思おもいましたが、良よさを感かんじる手てを発見はっけんできませんでした。次つぎの対局たいきょくまで時間じかんが空すくので精せいいっぱい準備じゅんびをして頑張がんばりたい」と話はなしていました。