兵庫ひょうご県けん議会ぎかい 百条委ひゃくじょうい「知事ちじら公益こうえき通報つうほう者しゃ保護ほご法ほうに違反いはん」専門せんもん家か

兵庫ひょうご県けんの斎藤さいとう知事ちじのパワハラの疑うたがいなどを告発こくはつする文書ぶんしょをめぐり、県議会けんぎかいの百ひゃく条じょう委員いいん会かいは、5日にち午前ごぜん10時じごろから証人しょうにん尋問じんもんを行おこなっています。

午前ごぜん中ちゅうは、公益こうえき通報つうほう制度せいどに詳くわしい上智じょうち大学だいがくの奥山おくやま俊宏としひろ教授きょうじゅが参考さんこう人じんとして出席しゅっせきし、県けんが告発こくはつ文書ぶんしょを作成さくせいした元もと局長きょくちょうを公益こうえき通報つうほうの保護ほご対象たいしょうとせず、懲戒ちょうかい処分しょぶんにした対応たいおうについて質疑しつぎが行おこなわれました。

この中なかで、奥山おくやま氏しは「告発こくはつ文書ぶんしょの一部いちぶを取とって全体ぜんたい的てきな印象いんしょうを『真実しんじつ相当そうとう性せいなし』、『公益こうえき通報つうほうに該当がいとうせず』と判断はんだんするのではなく、丁寧ていねいな判断はんだんが必要ひつようだった。公益こうえき通報つうほうにあたらないと判断はんだんしたのは拙速せっそくすぎた」と述のべました。

その上うえで「結果けっか的てきに文書ぶんしょには、法的ほうてきに保護ほごされるべき公益こうえき通報つうほうが含ふくまれていることが明あきらかになっていると思おもわれ、知事ちじらのふるまいは公益こうえき通報つうほう者しゃ保護ほご法ほうに違反いはんすると考かんがえる」と指摘してきしました。

また、斎藤さいとう知事ちじが記者きしゃ会見かいけんで元もと局長きょくちょうを「公務員こうむいん失格しっかく」と述のべたことについて「感情かんじょうにかられて、県けんの行政ぎょうせい府ふのトップである権力けんりょく者しゃが公おおやけの場ばで部下ぶか個人こじんに対にたいして、いわば公開こうかいパワーハラスメントに及およぶことは許ゆるされない」と述のべました。

午後ごごからは、▽告発こくはつ文書ぶんしょの内部ないぶ調査ちょうさに協力きょうりょくした弁護士べんごしや▽県けんの産業さんぎょう労働ろうどう部長ぶちょうなどが出席しゅっせきし、公益こうえき通報つうほう制度せいどのほか、知事ちじが贈答ぞうとう品ひんを受け取うけとっていた疑うたがいなどについて証人しょうにん尋問じんもんが行おこなわれます。

一方いっぽう、5日にちは一連いちれんの問題もんだいの対応たいおうにあたり、体調たいちょう不良ふりょうを理由りゆうに業務ぎょうむを休やすんでいる元もと総務そうむ部長ぶちょうにも出席しゅっせきを求もとめていましたが、安全あんぜん面めんへの懸念けねんや心身しんしんの不調ふちょうなどを理由りゆうに欠席けっせきしました。