ポーランドの領空りょうくうにロシアのミサイルか 飛ひしょう体たいが侵入しんにゅう

ポーランドの軍ぐん幹部かんぶは、ロシアによる大だい規模きぼな攻撃こうげきが行おこなわれた29日にち、ロシアのミサイルと見みられる飛ひしょう体たい1発はつが領空りょうくうに侵入しんにゅうしたと明あきらかにしました。

それによりますと、飛ひしょう体たいは、ポーランド東部とうぶの領空りょうくうをおよそ40キロメートル、3分ふん弱じゃくにわたって飛行ひこうしたあと、ウクライナの領空りょうくうに入はいったと見みられ、その間そのかん、ポーランド軍ぐんはレーダーで追尾ついびするなどして対応たいおうし、迎撃げいげきはしなかったということです。

事態じたいを受うけ、ドゥダ大統領だいとうりょうは、国防省こくぼうしょうの高官こうかんなどを集あつめて安全あんぜん保障ほしょうに関にかんする緊急きんきゅうの会合かいごうを開ひらき、対応たいおうを協議きょうぎしました。

ポーランドは、集団しゅうだん安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみであるNATOに加盟かめいしていて、2022年ねん11月つきには領内りょうないにミサイルが着弾ちゃくだんして2人にんが死亡しぼうし、NATO加盟かめい国こくの間まで緊張きんちょうが高たかまっていました。

アメリカ・ホワイトハウスで安全あんぜん保障ほしょう政策せいさくを担当たんとうするサリバン大統領だいとうりょう補佐ほさ官かんは29日にち、ポーランドのシエビエラ国家こっか安全あんぜん保障ほしょう局きょく長官ちょうかんと電話でんわで会談かいだんし、アメリカ側がわの発表はっぴょうによりますとこの中なかでサリバン補佐ほさ官かんはNATO加盟かめい国こくであるポーランドとの連帯れんたいを表明ひょうめいするとともにバイデン大統領だいとうりょうも事態じたいを注視ちゅうししていると伝つたえたということです。

またNATOのストルテンベルグ事務じむ総長そうちょうはSNSで、ドゥダ大統領だいとうりょうと話はなしたことを明あきらかにした上うえで「NATOは大切たいせつな同盟どうめい国こくと連帯れんたいし、状況じょうきょうを注視ちゅうしするとともに、緊密きんみつに連絡れんらくを取り合とりあう。今後こんごも警戒けいかい態勢たいせいをとり続つづける」と書き込かきこみ、NATOとして一致いっちして対応たいおうする構かまえを強調きょうちょうしました。